「しょうべん小僧」は、ベルギーの首都ブリュッセルのシンボルとして知られる一方で、日本にも同名の像が存在します。
この記事では、「しょうべん小僧」の由来と発祥からどのような意味があるのか、またベルギーと日本の両方について紹介します。
しょうべん小僧の発祥と由来
「しょうべん小僧」は、ベルギーの首都ブリュッセルにある放尿する少年を模した彫像で、1619年に彫刻家ジェローム・デュケノワにより製作されました。
この彫像は、ブリュッセルの街の象徴として知られ、多くの観光客に愛されています。その由来には諸説ありますが、一つの話としては、街を救った王子の伝説があります。
この王子は、敵軍が街の門に爆薬を設置したとき、その爆薬に放尿して火を消し、街を救ったとされています。そのため、「しょうべん小僧」は、街を救った英雄として、また、そのユーモラスな姿から多くの人々に愛されています。
しょうべん小僧の意味と英語表現
「しょうべん小僧」は、英語では”Manneken Pis”と表現され、直訳すると「小便をする小さな男の子」を意味します。
この名前は、その彫像が放尿する少年を表現していることから来ています。
英語圏の観光客にとっては、この名前はその直訳から、彫像のユーモラスな姿を想像するのに役立ちます。
「しょうべん小僧」は、その直訳の通り、放尿する少年を表現した彫像であり、そのユーモラスな姿から多くの観光客に愛されています。
しょうべん小僧と「世界三大がっかり名所」
「しょうべん小僧」は、しばしば「世界三大がっかり名所」の一つとして挙げられます。
なぜかというと、その小さなサイズと期待と現実のギャップから来ていると考えられます。
「しょうべん小僧」は、ベルギーの首都ブリュッセルにある小さな彫像で、そのサイズはわずか50cm程度です。その小ささから、訪れた観光客が予想外のサイズに驚き、がっかりすることがあると言われています。
しかし、その小ささが逆に「しょうべん小僧」の魅力ともなっており、多くの観光客がそのユニークな存在を楽しんでいます。
<世界三大がっかり名所>
- デンマークの人魚姫
- ベルギーの小便小僧
- シンガポールのマーライオン
「しょうべん小僧」の姉妹像「しょうべん少女」
「しょうべん少女」は、ベルギーの首都ブリュッセルに存在する「しょうべん小僧」の姉妹像として知られています。「しょうべん小僧」の人気にあやかり、1987年に設置されました。
オランダ語で「Jeanneke Pis」と呼ばれ、放尿中の少女像で、その高さは約50cmです。
「しょうべん少女」は、ブリュッセルの細い通りに設置されており、その存在はあまり知られていないかもしれませんが、見つけた観光客には喜びをもたらしています。
「しょうべん少女」の所在地は、ベルギーの首都ブリュッセルのImpasse de la Fidélité 10-12にあります。
参考:Google Map
日本にも「しょうべん小僧」がある
祖谷渓(徳島県)
「しょうべん小僧」は、ベルギーの首都ブリュッセルに存在しますが、日本の四国地方にも同じ名前の彫像があります。
そこは徳島県の祖谷渓(いやだに/いやけい)です。こちらの「しょうべん小僧」は1968年に徳島県の彫刻家、河崎良行氏により制作されました。
祖谷渓の「しょうべん小僧」は、街道中一番の難所といわれる七曲(ななまがり)にあり、谷底まで200mの高さがあります。
浜松町駅の「しょうべん小僧」(東京都)
浜松町駅の「しょうべん小僧」は、70年以上の歴史を持つ、東京のユニークな名所です。
この小さなブロンズ像は、JR浜松町駅の3・4番線ホームに設置されており、その愛らしい姿で利用客を楽しませてきました。
この像は、毎月その季節やテーマに沿った衣装に着せ替えられ、そのユニークな姿で観光客や通勤客を楽しませています。例えば、4月には春をテーマにした衣装が、10月にはハロウィンをテーマにした衣装など。
まとめ
- 「しょうべん小僧」は、ベルギーの首都ブリュッセルにある放尿する少年を模した彫像で、1619年に製作された。
- 由来には諸説あり、一つの話としては街を救った王子の伝説がある。
- 「しょうべん小僧」は、しばしば「世界三大がっかり名所」の一つとして挙げられる。
- 「しょうべん少女」は、「しょうべん小僧」の姉妹像として知られ、1987年に設置された。
- 日本の四国地方の祖谷渓(徳島県)と東京の浜松町駅にも「しょうべん小僧」の彫像がある。