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混同しがちな東京スタジアムと味の素スタジアムの違いを比較!場所・用途・歴史まとめ

混同しがちな東京スタジアムと味の素スタジアムの違いを比較!場所・用途・歴史まとめ 雑学

「東京スタジアム」と「味の素スタジアム」、実はこの2つの名称は同じ場所を指していることをご存じでしょうか?しかし、公式サイトやイベント案内では呼び方が異なるため、混乱する人も少なくありません。

この記事では、両者の正式名称や歴史、用途の違いをわかりやすく解説します。アクセス方法や利用ガイドもまとめているので、これから観戦やイベントに訪れる方に役立つ内容となっています。

東京スタジアアムと味の素スタジアムとは?

正式名称と通称の関係

東京都調布市にあるこのスタジアムは、行政上・会社上の正式名称としては「東京スタジアム」が用いられています。

ただし、施設運営者とスポンサーである味の素株式会社とが締結したネーミングライツ(命名権)契約により、施設名称として「味の素スタジアム」と呼ばれることが広く定着しています。

すなわち、「東京スタジアム=味の素スタジアム」は同一施設を指す名称違いというのが実際の関係です。

場所・アクセスの基本情報

このスタジアムは東京都西部、調布市西町(〒182-0032)に位置しています。

最寄駅としては、京王線「飛田給駅」から徒歩5分程度というアクセス性が一般的に案内されています。

また、西武多摩川線「多磨駅」からも徒歩でアクセス可能ですが、若干時間がかかります。

周辺には国道20号線や調布飛行場が近接しており、道路アクセスも一定の利便性を持っています。

スタジアムの概要(収容人数・施設など)

このスタジアムは2001年3月10日に開業しました。

収容人数は約48,000人前後とされることが多いですが、資料によっては49,970席という数字を挙げているものもあります。

スタジアムは上下2層構造となっており、上層席・下層席に分かれています。

客席の多くは屋根で覆われている設計であり、メインスタンドにはメディアルームやVIPルーム、受付ホールなどの設備が備えられています。

フィールド部は天然芝が主体ですが、陸上競技トラック設置に対応するための構造も持たれています。

また、人工芝エリアを併設し、多目的利用ができる仕様とされています。

東京スタジアムと味の素スタジアムの違いを徹底比較

1. 名称の違い:なぜ2つの呼び方があるのか

「東京スタジアム」という名称は、この施設が建設・運営される際に定められた正式名称です。

一方で「味の素スタジアム」という呼称はネーミングライツ(命名権)に基づく名称で、スポンサー企業の「味の素株式会社」が施設名としてのブランド名称を付与するものです。実際、2003年3月1日にネーミングライツ契約が開始され、この日から「東京スタジアム」は「味の素スタジアム」という名称での営業が始まりました。

つまり、施設としての「東京スタジアム」が公式名称でありながら、日常的には「味の素スタジアム」という呼称が広く使われているのです。

2. 管理運営・ネーミングライツの違い

施設の管理・運営は株式会社東京スタジアムが担当しており、各種イベントの受注、施設貸出、広告スペースの管理などを行っています。

ネーミングライツ契約は、東京スタジアム社と味の素株式会社との間で結ばれ、施設名称の使用権を味の素が取得する形です。初回契約は2003年3月1日から始まり、以降複数回更新されてきました。

最新更新では、2024年3月1日から2029年2月末までの5年間を契約期間とし、契約金額は10億5千万円(消費税等別途)とされています。

こうした契約により、施設のネーミングライツ収入が運営資金の一部となるだけでなく、スポンサー名の普及=広告効果を伴う仕組みになっています。

3. 使用チーム・イベントの違い

東京スタジアム(味の素スタジアム)は、サッカーJリーグのFC東京および東京ヴェルディのホームスタジアムとして使用されています。

また、ラグビーリーグや各種スポーツ大会、さらにはコンサートや大規模イベントなど、スポーツ以外の用途にも対応しています。

運営主体である東京スタジアム社は、コンサート誘致やイベント運営、商業施設や売店の運営など多岐にわたる業務を担っています。

ネーミングライツ名称が使われる場面では、特に広告露出や施設イメージ訴求が重視されるため、イベント主催者から見ても「味の素スタジアム」の名称で案内されることが通常です。

4. 時期・名称変更の経緯

スタジアムは2001年に「東京スタジアム」として開業しています。その後、2002年11月30日に東京スタジアム側がネーミングライツ導入を決定し、スポンサー募集が行われ、翌2003年3月1日に味の素との契約が始まりました。 初回契約は5年間で総額12億円とされ、契約開始と共に施設名は「味の素スタジアム」に改称されました。

その後、契約更新が繰り返され、第2期〜第4期と更新され、2024年時点では2024年3月から2029年2月までの契約が結ばれており、これまでの契約期間を通算すると26年間に及び、国内の大型公共施設のネーミングライツ契約期間としては最長とされています。

また、部分的なネーミングライツ事例も導入されており、2024シーズンからはメインゲート3が「京王ゲート」として名前が付される取り組みも始まっています。

「味の素スタジアム」という名前の由来

ネーミングライツの契約内容


ネーミングライツとは、施設の名称にスポンサー企業の社名やブランド名を付与する権利を指し、通称としての施設名の使用権を提供するものです。

味の素スタジアムでは、このネーミングライツを2003年3月から導入しており、公共施設としては日本初の事例とされています。

最新の契約では、2024年3月1日から2029年2月末までの5年間を契約期間とし、契約金額は10億5,000万円(消費税等別途)と定められています。この契約更新を機に、味の素スタジアムとしての通称がさらに定着しています。

スポンサー「味の素株式会社」との関係


施設運営会社である株式会社東京スタジアム(以下、東京スタジアム社)は、スタジアム運営における財源確保と施設のブランド強化を目的として、ネーミングライツ制度を導入しました。

味の素株式会社(以下、味の素社)は、そのスポンサー企業として、長期にわたり施設名使用権を取得しています。両社は、施設運営と企業理念(味の素社の「食と健康」、東京スタジアム社の「地域に愛されるスタジアムづくり」)との整合性を重視し、イベント協働や地域連携なども含めた長期的パートナーシップを築いてきました。

いつから「味の素スタジアム」と呼ばれるようになったのか


2002年11月30日、東京スタジアム社はネーミングライツ導入を決定し、スポンサー候補の募集を開始しました。

同年11月28日には味の素社との基本合意に至り、2003年3月1日から5年間・総額12億円での契約が発効し、施設名が「AJINOMOTO STADIUM(味の素スタジアム)」に改称されました。

以後、契約の更新を重ね、2024年時点では通算26年に及ぶ連続契約となっており、これは国内の大型公共施設における最長契約のひとつとされています。

東京スタジアム(味の素スタジアム)の利用ガイド

サッカーやラグビーの試合情報


味の素スタジアムでは、JリーグのFC東京および東京ヴェルディのホームゲームが定期的に行われています。これらの試合では、スタジアムは完全に観客席運用となり、入場ゲート・指定席・自由席が運用されます。

ラグビーの国際試合や大学リーグなども開催例があり、幅広い競技用途に対応しています。大会主催者はチケット販売・入場案内・混雑対策などを行い、来場者には事前に「入場口案内」や「アクセスガイド」が公式サイトで告知されます。

ライブ・イベントでの利用


スタジアムはコンサートや大型イベントの会場としても頻繁に利用されます。ステージ設営や音響機材・舞台装置を組める設計が考慮されており、競技用フィールドを覆って観客動線を確保する方式が取られます。

アーティスト公演などでは、チケット入場時刻が早めに設定されることが一般的で、来場者は余裕をもって移動・飲食購入を行う必要があります。公演終了後は混雑が想定されるため、帰路ルートや交通手段を事前に確認しておくと安心です。

周辺のアクセス・駐車場・グルメ情報


電車でのアクセスとしては、京王線「飛田給駅」が最寄で、駅からスタジアムまでは徒歩約5分です(改札は1箇所、改札を出て右手に進み、歩道橋を経由するルートが案内されています)。

通常時は飛田給駅には各駅停車のみが停車しますが、Jリーグやコンサート開催時には特急などの優等列車が臨時停車することもあります。また、西武多摩川線「多磨駅」から徒歩約20分というルートも利用可能です。

バスを使う場合、調布駅北口や多磨駅、武蔵境駅、武蔵小金井駅、狛江駅などから京王バスの「調33」「飛01」「武91」「境91」などの系統が運行しており、最寄りのバス停は「萩の原住宅」または「味の素スタジアム入口」などです。イベント開催時には会場直行バス(ノンストップ便)も運行されることがあります。

自動車利用者向けには、北側駐車場(事前購入制)を用意しており、駐車券はヴェルディの公式チケットや事前販売で扱われることがあります。ただし、Jリーグの試合や大型コンサート開催時には駐車場が関係者用に限定され、一般来場者は利用できないケースが多いため、公共交通機関の利用が強く推奨されます。駐輪場(自転車・バイク)は北側駐車場内や甲州街道沿い、福祉施設側などに設けられており、自転車利用は可能です。

試合終了後や混雑時には、スタジアム前の歩道橋は来場者で混み合うため、自転車の通行規制が実施されることがあります。歩行者と自転車の通行ルートを分ける誘導や、自転車を降りて歩くよう案内される時間帯もあるため注意が必要です。

グルメや飲食に関しては、スタジアム内で軽食やドリンクの販売が行われており、スタジアム周辺・飛田給駅近辺には飲食店も点在しています。試合前後で混雑が見込まれるため、時間的余裕を持って動く方が安心です。

まとめ:東京スタジアムと味の素スタジアムは同じ場所!違いは「呼び方」だけ

覚えておきたいポイント3つ


ひとつ目として、東京都調布市にあるこのスタジアムは、行政上・施設上の正式名称が「東京スタジアム」であり、運営会社も「株式会社東京スタジアム」であるという点が挙げられます。

二つ目として、日常的・広告的に使われる「味の素スタジアム」は、ネーミングライツ契約によってつけられた呼称であり、正式名とは性質が異なります。

三つ目に、このネーミングライツ契約は2003年3月から始まり、以降複数回更新されており、現在も「味の素スタジアム」の名称は継続されているという点が重要です。

今後の名称変更の可能性について


2024年3月から2029年2月末日までが最新のネーミングライツ契約期間であり、その後の名称については契約更新の動向が注目されます。

関連情報として、運営会社である株式会社東京スタジアムは、京王電鉄と武蔵野の森総合スポーツプラザに関するネーミングライツの協議を進めていると発表しており、今後他施設との命名権契約拡張などの動きも見られる可能性があります。

ただし、現時点で東京スタジアム/味の素スタジアムそのものの名称変更案は公表されていません。

(スタジアム名は今後の契約次第で変動し得るため、公式発表を注視するのがよいでしょう)

出典:味の素スタジアム

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