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ハサミの日 由来・起源 美容家・山野愛子とハサミ供養について(8月3日)

8月3日「ハサミの日」は、ハサミに感謝の気持ちを表すための特別な日。これは美容家の山野愛子さんが提唱し、「ハサミ供養」がおこなわれる人でもあります。

この記事では、「ハサミの日」の由来と起源、その日を提唱した美容家の山野愛子さんについて、そして「ハサミ供養」についてくわしく紹介します。

「ハサミの日」の由来・起源

「ハサミの日」は、毎年8月3日に設定されている記念日です。この日は、美容家であり国際美容協会会長でもあった山野愛子氏によって1977年に提唱され、設定されました。

その目的は、仕事で最も大切な道具であるハサミに感謝を表し、技術の一層の向上を祈念することです。

なぜ8月3日が選ばれたのかというと、それは「8」と「3」を組み合わせて「ハサミ」と読む語呂合わせから来ています。このような日付の選び方は、日本の記念日やイベントでよく見られる特徴的なものです。

また、「ハサミの日」には特別な行事が行われます。それは「ハサミ供養」です。

この供養は、使わなくなったハサミを供養するというもので、東京の増上寺で行われることが多いです。この供養を通じて、ハサミへの感謝の気持ちを表現し、自らの技術向上を祈念します。

美容家の山野愛子とは

「ハサミの日」提唱者である山野愛子さんは、日本の美容業界に大きな影響を与えた人物です。彼女は1909年に生まれ、1995年に亡くなるまでの間に、美容師としてだけでなく、教育者としても活躍しました。

山野愛子さんは、美容家としてのキャリアを通じて、美容業界の発展と後進の育成に尽力しました。その功績は広く認識され、1980年には女性で初めて勲三等瑞宝章を受章し、1992年には山野美容学校の創設を含む多くの業績を称えられました。

彼女はまた、「美道」という考え方を提唱しました。これは「髪、顔、装い、精神美、健康美」の5つの要素を組み合わせて、トータルビューティーを追求するという考え方です。この考え方は、美容をただの見た目の問題ではなく、全体的な生活の質と密接に関連しているという視点を示しています。

さらに、山野愛子さんは教育者としても優れた業績を残しました。彼女は山野美容専門学校の創設者であり、山野美容芸術短期大学の学長でもありました。これらの学校では、彼女の「美道」の理念が教えられ、次世代の美容師たちに引き継がれています。

参考:山野美容専門学校山野美容芸術短期大学

ハサミ供養について

「ハサミ供養」とは、毎年8月3日に行われる特別な行事です。

美容家の山野愛子さんが提唱した記念日「ハサミの日」に行われる「ハサミ供養」は、日頃から大切に使っているハサミに感謝の意を示し、技術向上を祈願するとともに、物を大切にする心を育てることを目的としています。

この行事は、東京の増上寺を中心に行われています。供養されるハサミは、美容師や理容師が日々の仕事で使用していたもので、その役目を終えたハサミたちです。これらのハサミは、供養を通じて新たな生命を与えられ、再び役立つことができます。

供養されるハサミは特別な場所に集められ、専門の僧侶によって読経が捧げられます。その後、ハサミは厳かに焼かれ、その灰は増上寺の境内に埋められます。

この行事には、美容師や理容師だけでなく、一般の人々も参加することができ、ハサミに対する感謝の気持ちを表現することができます。

※2023年は感染症拡大防止等により関係者のみの開催となりました。

当学苑では、毎年 8 月 3 日に東京・芝の大本山増上寺において「ハサミ供養法要」を執り行って参りましたが、本年の開催については、感染症拡大防止等の事情により、大殿本堂での開催を見合わせて聖鋏観音塚において学苑関係者のみでの開催となりましたこと、お知らせいたします。

第 47 回ハサミ供養法要」について

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