11月1日は、日本でも世界でも多くの記念日や行事が重なる特別な日です。
「犬の日」や「紅茶の日」などの可愛らしい記念日から、世界的な宗教行事「万聖節(All Saints’ Day)」まで、文化・歴史・ライフスタイルが詰まった1日といえます。
この記事では、2025年版として最新の情報をもとに、11月1日の記念日・出来事・トリビアを日本と世界の両面から徹底解説します。
11月1日はどんな日?
11月1日の由来と意味
11月1日は、日本・世界ともに多くの記念日が重なる“月初”の区切り日です。
日本では民間・業界団体・企業が広報や啓発の目的で独自に記念日を制定し、一般社団法人 日本記念日協会が登録・周知を担ってきました。
そのため、覚えやすい「1日」や、語呂合わせに由来する日付が選ばれやすい傾向があります。
とりわけ毎月の同日を繰り返し記念日にするケースが多く、月初の1日はテーマを始動しやすい“スタート日”として選ばれやすいのが特徴です。
11月1日に多くの記念日がある理由
多くの記念日が11月1日に集まる背景には、いくつかの実務的・文化的な要因があります。
第一に、月初はキャンペーンや啓発月間の開始に合わせやすく、年次の施策や販売企画とも整合しやすいこと。
第二に、日本では語呂合わせ(語呂)文化が根強く、日付の数字に意味を持たせる発想が一般化していること。
第三に、記念日登録制度の普及により、業界・企業が広報資産として「覚えやすい日=1日」を積極的に選ぶ潮流があることです。
こうした要因が重なり、11月1日にも多様なテーマの記念日が並ぶようになりました。
11月1日の曜日・祝日情報(2025年版)
項目 | 2025年11月1日の情報 | 補足 |
---|---|---|
日付(日本標準時) | 2025年11月1日 | 令和7年 |
曜日 | 土曜日 | 週末に当たります |
日本の「国民の祝日」該当 | 該当なし | 同月の祝日は「文化の日」(11/3)と「勤労感謝の日」(11/23、振替休日11/24) |
したがって、2025年の11月1日は週末の土曜日ですが、法定の祝日ではありません。
学校や企業の扱いは各所のカレンダー運用によりますが、一般的には通常の土曜日として扱われます。
日本の「11月1日」の主な記念日一覧
犬の日|ペットの可愛さを讃える日
「犬の日」は、鳴き声の「ワン(1)ワン(1)」にちなみ、1987年にペットフード協会などの団体によって制定されました。
犬についての正しい知識や飼育法を広め、犬をかわいがる気持ちを促すことを目的とした記念日です。
紅茶の日|日本に紅茶が伝わった記念
紅茶の日は、日本紅茶協会が1983年に制定しました。
由来となる逸話として、1791年(寛政3年)11月1日、海難事故でロシアに漂着した大黒屋光太夫が、ロシア皇帝の開催する茶会に招かれ紅茶を飲んだと伝えられています。
寿司の日|日本食文化を世界に発信
「すしの日」は、海や山の恵みが脂ののった食材となる秋の季節という観点と、新米の季節と合わせて、1961年に全国すし商生活衛生同業組合連合会が制定しました。
この日には、日本食文化の象徴として寿司を見直すきっかけをつくろうという意図が込められています。
本の日|読書週間に合わせた記念日
「本の日」は、書籍が本棚に並ぶ背表紙を “111” の列に見立てるアイディアから、書店関係団体により制定されました。
11月は文化・読書に関する週間行事やキャンペーンが多いため、この日を起点に読書の推進を図る動きが見られます。
灯台記念日|海の安全を守るシンボル
1869年(明治元年)11月1日に、神奈川県横須賀市・観音崎にて日本で最初の洋式灯台の起工がなされました。
これを記念して、灯台記念日は海の安全と灯台の役割を顕彰する日として制定されました。
その他の日本の記念日まとめ
11月1日は、上記以外にも多数の記念日が重なっています。日本記念日協会や記念日一覧サイトに掲載されている主なものを挙げると、計量記念日、点字記念日、玄米茶の日、泡盛の日、自衛隊記念日、古典の日などが含まれます。
例えば「古典の日」は、源氏物語千年紀に関連して2008年11月1日に宣言され、2012年に法律化された記念日で、文学・伝統文化の重要性を再認識する日とされています。
日本の「11月1日」の主な記念日一覧
犬の日|ペットの可愛さを讃える日
「犬の日」は、犬の鳴き声「ワン(1)ワン(1)ワン(1)」の語呂合わせに由来し、ペットフード産業団体などが1987年に制定しました。
犬と触れ合う機会を設けたり、動物愛護・しつけについて考えたりするきっかけとして扱われることがあります。
紅茶の日|日本に紅茶が伝わった記念
「紅茶の日」は、日本で紅茶が普及・普及促進されることを願って日本紅茶協会らが制定した記念日です。紅茶飲み比べやティーイベントが行われることもあります。
寿司の日|日本食文化を世界に発信
「すしの日」は、全国すし商生活衛生同業組合連合会が1961年に制定しました。 秋の収穫物や海・山の幸が豊富な時期であることを踏まえ、寿司文化の魅力を再認識する日とされています。
本の日|読書週間に合わせた記念日
「本の日」は「11(いい)月1(日)」という語呂合わせと、本棚に本を並べる様子をイメージした制定に由来するとされ、「本との出会い」を促す日として読書促進に活用されています。
各地の図書館や書店で特集や割引イベントが企画されることもあります。
灯台記念日|海の安全を守るシンボル
「灯台記念日」は、1869年(明治元年)11月1日に神奈川県横須賀市の観音埼(かんのんざき)で日本初の洋式灯台の起工が始まったことを記念して、国土交通省などが制定しています。
灯台はいまも海の目印・安全を守る象徴として、その歴史や役割を振り返る機会となります。
その他の日本の記念日まとめ
このほか11月1日には「計量記念日(現行の計量法施行に因む)」、「点字記念日」、「古典の日(Classics Day)」なども挙げられます。業界団体や行政、文化推進組織が、それぞれのテーマに沿って記念事業や広報を展開する日でもあります。
世界の「11月1日」の記念日・行事
万聖節(All Saints’ Day)とは?
万聖節(All Saints’ DayまたはAll Hallows’ Day)はキリスト教における祝祭日で、既に天国にある聖人すべてを記念する日です。カトリック教会では11月1日に定められており、プロテスタント教派や聖公会などでも祝われることがあります。
この日、教会では特別ミサが行われ、信者は聖人の信仰を振り返り、彼らの徳や生涯から学ぶ機会とされています。
また、日付が定められる以前は5月13日に祝われていたが、8世紀から中世にかけて徐々に11月1日へ移行されました。
ヨーロッパやアメリカでの祝われ方
ヨーロッパ各国では11月1日の万聖節に際し、教会を訪れて祈りを捧げたり、墓地に花やロウソクを捧げたりする風習があります。たとえばスウェーデンでは墓地にキャンドルを灯すことで“光の風景”が夜を照らし、静かな祈りの場となります。
中央ヨーロッパの一部地域では、夕暮れ時に教会の鐘を鳴らし、家族がろうそくを囲んでロザリオを唱える伝統もあります。
アメリカでは、多くのカトリック教区でミサが挙行され、信者が故人や聖人を想起する機会となります。
世界各国の11月1日にまつわる文化
メキシコや中南米では、11月1日は「死者の日(Día de los Muertos)」の一環とされ、先祖を迎え、故人を偲ぶための祭壇や飾り付け、食物の供え物、夜通しの語らいなどが行われます。
多くの国では万聖節が法定休日とされ、公的行事や国民的な祈りの催しが行われる地域もあります。
また、国際的な記念日として「World Vegan Day(世界菜食の日)」も11月1日に制定され、菜食主義に関する普及や食生活の見直しを呼びかける動きが各地で見られます。
他にも、ナショナル・オーサーズ・デー(著者の日)、国際ペットグルーマー感謝の日、シナモンの日など、多彩なテーマ・日常行事が各国で合わせて記念されています。
11月1日に関する豆知識・トリビア
11月1日生まれの有名人
11月1日生まれの著名な人物には、プロ野球選手の田中将大、卓球選手の福原愛、お笑い芸人のゆりやんレトリィバァ、タレントの小倉優子、漫画家の西原理恵子などがいます。また、文学・芸術や科学の分野でも、萩原朔太郎(詩人)など11月1日生まれの人物が存在します。
11月1日の誕生花・花言葉
11月1日の誕生花とされるのは「スプレーマム(スプレー菊)」で、花言葉は「高潔」「清らかな愛」です。また、もう一つの誕生花として「カリン」が挙げられることもあり、こちらの花言葉には「豊麗」「唯一の恋」などがあります。
11月1日の誕生石・意味
この日の誕生石として一般的にあげられるのは「トパーズ」と「シトリン」。トパーズは多彩な色をもつ石として知られ、「友情」「希望」「豊穣」の象徴とされることがあります。シトリンは黄色系の石で、明快さや繁栄を象徴する意味合いが持たれることがあります。
11月1日の星座と性格傾向
11月1日生まれの人の星座は「蠍座(さそり座)」で、感受性や直観力に優れるとされます。性格傾向としては、強い意志や集中力を持ち、物事を深く探求する志向が強いと考えられやすいです。
また、リーダーシップを発揮する場面も多い反面、感情の揺れが激しくなることもあると占い的には語られることがあります。
過去の11月1日に起きた出来事(歴史)
日本の主な出来事
日本国内で11月1日に起きた顕著な歴史的出来事としては、1925年(大正14年)11月1日に東京都内で神田駅~秋葉原駅間が開通し、山手線が環状運転を開始したことが挙げられます。これは東京の鉄道ネットワークの基盤強化に寄与した出来事として記憶されています。
また、記念日としては自衛隊記念日が11月1日に設定されており、1954年7月1日の防衛庁・自衛隊の発足を背景に、1966年にこの日を記念日とすることが決められました。
海外の主な出来事
海外では、11月1日はさまざまな世界的・文化的出来事が起きた日でもあります。
有名なのは1512年、ミケランジェロによってヴァチカンのシスティーナ礼拝堂天井画が一般公開されたこと。ルネサンス美術の金字塔ともいわれる作品の公開は、芸術史的に極めて重要な出来事です。
また、1755年11月1日にはリスボン大地震が発生し、甚大な被害をもたらしました。この地震とその後の津波・火災の連鎖はポルトガル首都を壊滅的に破壊し、当時の地震・防災・都市再建などのあり方にも深刻な影響を及ぼしました。
さらに、1800年11月1日にはアメリカ合衆国のジョン・アダムズ大統領がホワイトハウス(当時は「Executive Mansion」)に初めて居住を始めた日とされます。これによって大統領官邸としての使用が始まり、現在のアメリカ政治の象徴性を強めた歴史的節目でした。
近現代では、1952年11月1日にはマーシャル諸島の環礁で、アメリカが初の大規模水素爆弾実験を行ったという記録もあります。核兵器開発史における重大なマイルストーンです。
また、1977年11月1日にはソ連(現ロシア圏)で超音速旅客機Tu-144が定期旅客運航を開始したという航空界の出来事もあります。
まとめ|11月1日は記念日が多い特別な日!
日本・世界の文化に触れるきっかけに
11月1日は、日本国内でも「犬の日」「紅茶の日」「灯台記念日」など多様なテーマの記念日が設けられており、ペット・飲食・海洋安全・読書といった生活の側面と深く結びついています。
また、世界的にはキリスト教の万聖節(All Saints’ Day)やラテン文化圏の「死者の日(Día de los Muertos)」、さらには「世界菜食の日(World Vegan Day)」など、宗教・文化・ライフスタイルに関わる祝祭や記念日が重なります。
このように、11月1日は国内外で文化・歴史・日常が交錯する“記念日が集まる日”といえます。
毎年11月1日をもっと楽しむアイデア
まずは自分に近い記念日テーマを選んでみましょう。たとえば「犬の日」ならペットとの時間を大切に、「紅茶の日」ならお気に入りの茶葉をゆったり味わう、「本の日」なら読書タイムを設けるのもおすすめです。教会や宗教施設を訪れたい人は万聖節のミサに参加するのもいいでしょう。
また、SNSで「#11月1日」や各テーマ名をつけて投稿することで、全国・世界と繋がる共有体験にもなります。さらに、記念日をテーマにしたイベント企画(地域活動・読書会・講演会など)を取り入れるのも、暮らしに彩りを加える方法です。
来たる11月1日を、ただの「月の始まり」とするのではなく、文化と記念日の重なりを感じる日として活用してみてください。