青森は6月生まれが多いという話題があがることがあります。この理由には、青森で開催されるねぶた祭りが関係してるようです。では、そこに根拠はあるのでしょうか?
この記事では、青森は6月生まれが多い理由とその根拠について詳しくご紹介します。
青森は6月生まれが多い理由はねぶたベイビー?
青森は6月生まれが多い理由によく言われているのは、「ねぶたベイビー」です。
ねぶたベイビーとは、毎年8月に行われる「ねぶた祭り」で男女が恋愛関係となり、そのきっかけで授かり生まれた子供のことを指します。
8月に子供を授かり、その10ヶ月後が6月に出産という計算がその理由です。
ねぶた祭り
青森ねぶた祭りは、青森県青森市で毎年8月2日から8月7日に開催される夏祭りです。
この祭りの特徴は、東北三大祭りの1つで、大きなねぶた(山車)に描かれた歴史的な人物や神話のキャラクターをパレードさせること。ねぶたは、紙で作られ、中には電球が入っていて夜になると幻想的に光ります。参加者たちは、踊りながらねぶたを引き、観客と共に楽しむ一大イベントで、地域の文化と伝統を称える祭りとして親しまれています。
「6月生まれが多い」に根拠はない?
誕生月と人口を割合
『国勢調査 令和2年国勢調査 人口等基本集計』を参考に、青森県の人口と誕生月を比較してます。
2020年の青森県の人口は1,237,984人。月別で見ると、1〜3月生まれは319,418人(全体の25.8%)。4〜6月生まれは310,431人(25.0%)。7〜9月生まれは302,304人(24.4%)。10〜12月生まれは286,069人(23.1%)。年間を通して最も多いのは1〜3月生まれとなっています。
青森ねぶた祭りが行われる青森市ではの人口と誕生月も比較しています。
2020年の青森市の人口は275,192人。1〜3月生まれは67,814人(全体の24.5%)。4〜6月生まれは66,733人(24.2%)。7〜9月生まれは66,291人(24.0%)。10〜12月生まれは62,111人(22.5%)。青森市も同じく年間を通して最も多いのは1〜3月生まれという結果になりました。
全国と比較してみると、青森の4〜6月生まれは全体の25.0%、この割合は全国1位。しかし、2位は岩手県の24.9%で僅差。
また、3位は北海道の24.4%、4位は秋田県の24.3%。5位は福井県の24.1%。青森ねぶた祭りの影響というよりも北国であることが関係していそうな結果になってます。
8月に授かった子供は5月
青森ねぶた祭りをきっかけに授かった「ねぶたベイビー」の場合、6月生まれでなく5月生まれになるでしょう。
6月生まれが「ねぶたベイビー」と言われる根拠は、「十月十日(とつきとうか)」から来ていると考えられます。
「十月十日(とつきとうか)」は、10か月と10日の妊娠期間を指します。しかし、実際の妊娠から出産予定日までの期間は280日が標準と考えられています。この計算から「ねぶたベイビー」は6月ではなく5月生まれになると言われています。