侍ジャパンはWBC2026に向け、出場予定選手として菊池雄星を公表しました(2026年1月26日)。左の先発が希少な短期決戦で、奪三振力と球種の組み立て、さらにMLBで培った修正力がどう評価されるのかが焦点です。本記事では「なぜ選ばれた?」「何がすごい?」を指標と起用法まで分解し、2025成績の見方も整理します。
菊池雄星がWBC2026日本代表として評価された「3つの理由」
侍ジャパンはWBC2026の出場予定選手として菊池雄星を公表しています。
選考で評価されやすい要素を整理すると、理由は大きく3つにまとまります。
理由1:希少な“左の先発”として計算できる
短期決戦の代表編成では、先発投手を複数試合で回せることが重要です。
そのうえで左腕の先発は、相手打線の並びや球場条件に合わせてカードを増やせるため価値が上がります。
菊池雄星は左投げの投手で、代表の投手枠に「先発として想定できる左腕」を置けること自体が編成上の強みになります。
先発起用が前提の投手を入れておくと、連戦の中で中継ぎの消耗も抑えやすくなります。
理由2:奪三振力と球種の組み立てで短期決戦に強い
短期決戦は1点の重みが増えるため、守備に依存せずアウトを奪える「奪三振」が武器になりやすいです。
菊池雄星は2025年のMLB公式成績で178.1回を投げて174奪三振を記録しており、9イニング換算で約8.8奪三振ペースになります。
球種面でも、スライダーとフォーシームを軸にカーブやチェンジアップまで使い分ける投球設計が確認できます。
Statcastの球種割合では、スライダーとフォーシームが中心で、カーブとチェンジアップが組み合わさる形になっています。
国際大会は相手の情報量が限られる場面もあるため、複数球種でカウントや狙い球をずらせる投手は短いシリーズで優位を作りやすいです。
理由3:MLBでの経験値が国際試合の修正力につながる
代表戦は相手の打者や審判の傾向が普段と変わりやすく、試合中の微調整が結果を左右します。
菊池雄星はMLBで複数年にわたり先発登板を重ねており、長いシーズンの中で状態を合わせ直す経験値があります。
実際にMLB公式記事でも、球種や投球フォームの要素を見直して投球内容を調整する過程が紹介されています。
こうした「うまくいかない原因を切り分けて、武器を残したまま戻す」経験は、短期決戦での立て直しに直結しやすいです。
菊池雄星は「何がすごい?」強みを具体的に解説
左腕ならではの角度と球威で打者の目線を崩せる
左投手はリリース角度の違いで、右打者に対してボールが見えにくいコースを作りやすいです。
菊池雄星は2025年のStatcastで、フォーシームの平均球速が94.8mphと示されています。
同じ球速帯でも左腕の角度が加わると、外角や高低の見え方が変わり、打者の目線を崩しやすくなります。
加えて、スライダーは平均87.0mph、チェンジアップは平均85.6mph、カーブは平均79.9mphと、速度差を作れる球種構成になっています。
この速度差があると、打者はタイミングを一点に合わせにくくなります。
決め球の精度:空振りを取れる球種(変化球)の価値
短期決戦では、打球が飛ばない形でアウトを取れる投手が安定しやすいです。
菊池雄星は2025年の球種別データで、スライダーのWhiff%が25.0%と示されています。
チェンジアップもWhiff%が25.1%で、球種として空振りを取りに行けることが分かります。
さらにチェンジアップは球種別のK%が29.0%と示されており、決め球として三振に結びつく設計がしやすいです。
カーブもWhiff%が24.2%で、スライダーと合わせて縦横の変化で打者のバット軌道をずらせます。
球速だけじゃない:ゾーン管理とカウントの作り方
国際試合は判定傾向や相手打者の狙いが変わりやすいので、早いカウントで主導権を取りたいです。
菊池雄星の2025年Statcastでは、1st Pitch Strike%が63.0%と示されています。
初球からストライクを取りやすいと、変化球を生かすカウントを作りやすくなります。
同じく2025年のZone%は52.2%で、ゾーン内で勝負しながら組み立てられていることが読み取れます。
Chase%は26.9%で、追いかけさせる配球も一定水準で成立しています。
こうした指標は、球種の良さだけでなく「狙い通りに投げる」コマンド面の評価材料になります。
短期決戦向きの特徴:四球リスクと被弾リスクのバランス
短期決戦では四球と一発が致命傷になりやすいので、リスクの形を把握することが大切です。
2025年の成績では、178.1回で74四球と24被本塁打が記録されています。
この数字を9回換算すると、四球は約3.7個、被本塁打は約1.2本のペースになります。
一方で178.1回で174奪三振なので、9回換算の奪三振は約8.8個のペースになります。
つまり「三振で消せる強み」と「四球や被弾が出る局面」を同時に持つ投手として捉えるのが現実的です。
打球傾向を見ると、2025年のGB%は40.3%で、極端なゴロ型ではないことが示されています。
同年のQuality of ContactではBarrel%が9.4%で、強い打球を完全に消せるタイプではない点も確認できます。
そのため代表では、相手打線の並びや球場、そして当日の制球の状態に合わせて「攻め方」を最適化できるかが価値になります。
「なぜ選ばれた?」代表選考で見られる評価ポイント
投手選考の基準:先発枠・左腕枠・リリーフ適性の優先度
WBCは投手の起用制限が厳しく、投手陣の「枚数」と「役割分担」が勝敗に直結します。
WBC2026では、1試合あたりの投球数上限がラウンドごとに設定され、さらに投球数に応じた休養日も定められています。
この条件だと、先発は完投で引っ張るよりも、規定の中でイニングを分担して勝ち切る設計になりやすいです。
そのため代表選考では、先発として複数イニングを安定して作れる投手と、短い回で最大出力を出せる救援投手を両方そろえることが優先されます。
加えて左腕は、相手打線の左右バランスに合わせた「選択肢」を増やせるため、編成上の枠として評価されやすいです。
国際大会で重要な指標:K/BB・被打率・ゴロ/フライ傾向
短期決戦で重視されやすいのは、守備や運のブレを受けにくい指標です。
その代表例がK/BBで、MLBの用語集では「奪三振を四球で割った比率」として定義されています。
四球が増えると球数がかさみ、WBCの投球数上限に早く到達しやすくなるため、K/BBの良さは起用計画そのものを安定させます。
被打率は「相手にどれだけ安打を許したか」を直感的に示し、短期決戦での失点リスクを読む材料になります。
さらにゴロ傾向も重要で、MLBの用語集ではGB%が「インプレー打球のうちゴロになった割合」として定義されています。
ゴロが増えると長打、とくに一発での失点を抑えやすくなるため、球場条件や相手打線の長打力と合わせて評価されます。
強豪国対策:左打者が多い相手へのマッチアップ価値
国際大会は相手国ごとに打線の特徴が大きく変わるため、マッチアップで優位を作れる投手が価値を持ちます。
MLBは「左投手の価値」として、左打者が左投手に対して成績を落としやすい傾向があることを解説しています。
この傾向がある以上、左の先発を持てるチームは、強打の左打者が並ぶ相手に対してプランを立てやすいです。
菊池雄星のように先発として想定できる左腕がいると、最初から左打者の並びを意識した試合設計が組みやすくなります。
シーズン成績以外の要素:コンディション・稼働実績・経験
代表選考では、シーズン成績の見栄えだけでなく「大会で投げられる状態か」がより重く見られます。
WBC2026は投球数上限と休養規定があるため、球数を抑えながらアウトを重ねられるかどうかも評価の対象になります。
またWBC2026では大会で初めてピッチクロックが導入されるため、テンポやルーティンの適応力も無視できません。
さらに遠征や時差、短い間隔での調整が続くため、経験を通じて修正できる投手は計算が立ちやすいです。
菊池雄星は侍ジャパンの出場予定選手として公式に公表されており、こうした総合評価の結果として枠に入ったと捉えるのが自然です。
菊池雄星の2025成績をどう見る?代表級かを判断する視点
見るべき基本指標:防御率だけで判断しない
2025年の菊池雄星は33試合に登板して33試合に先発し、防御率3.99を記録しています。
投球回は178回1/3で、奪三振は174です。
WHIPは1.42で、走者を出す場面が一定数あったことも読み取れます。
短期決戦の代表級かどうかは、防御率の見栄えだけで結論を急がないことが大切です。
Statcastには、打球品質から推定するxERAが用意されています。
xERAはxwOBAをERAスケールへ換算した指標として説明されています。
菊池雄星の2025年xERAは4.48で、防御率3.99よりも高く出ています。
この差は、結果として失点は抑えた一方で、内容面に上振れや下振れの要素が混ざっている可能性を示します。
内容面のチェック:奪三振・四球・被本塁打の改善/悪化
代表戦では球数制限を意識した運用になりやすいので、三振と四球と被本塁打のバランスが重要です。
2025年は被本塁打24、与四球74、奪三振174という内訳になっています。
奪三振と四球から計算するK/BBは約2.35になります。
投球回が178回1/3なので、奪三振は9回あたり約8.78のペースになります。
同じ換算で、四球は9回あたり約3.73のペースになります。
同じ換算で、被本塁打は9回あたり約1.21のペースになります。
2024年のシーズン通算では、奪三振206と与四球44が記録されており、比率はより良い水準でした。
実際にMLB公式の選手ページでは、2024年に奪三振と四球の比率が高水準だったことが記載されています。
この比較からは、2025年は制球面の負荷が増えた状態で、短期決戦では四球リスクの管理が論点になりやすいと整理できます。
投球傾向の変化:球種割合・球速帯・コマンド
2025年の球種割合は、スライダー36.2%とフォーシーム34.9%が軸になっています。
次いでカーブ15.4%とチェンジアップ12.1%が続きます。
球速帯を見ると、2025年のフォーシーム平均は94.8mphと表示されています。
同じく2025年のスライダー平均は87.0mphで、チェンジアップ平均は85.6mphです。
同じく2025年のカーブ平均は79.9mphで、球速差を作れる構成です。
一方で2024年の平均球速と比べると、フォーシームは95.5mphから94.8mphへ下がっています。
スライダーも2024年の88.3mphから2025年は87.0mphへ下がっています。
コマンド面は、Plate Disciplineの指標で当たり方を見ます。
2025年の1st Pitch Strike%は63.0%で、2024年の65.4%から低下しています。
2025年のWhiff%は23.6%で、2024年の29.0%から低下しています。
球速の微低下と空振り率の低下が同時に起きると、短期決戦では「いつ三振を取りに行くか」の設計がより重要になります。
対戦打者の質:強打者相手の成績は参考になる?
代表級の判断では、相手の打線レベルが上がったときに数字がどう動くかを確認したいです。
その際は、左右別の被打撃や、打順を一周した後の失点傾向のように、試合設計に直結する切り口が役に立ちます。
菊池雄星は2025年に打者772人と対戦しており、サンプルとしては十分な規模があります。
また2025年のHardHit%は42.2%、Barrel%は9.4%と示されており、強い打球を完全に消せるタイプではないことも合わせて見ておきたいです。
強打者が並ぶ相手ほど一発の重みが増えるので、被本塁打24という結果を「球場」「配球」「四球の出方」とセットで評価すると代表戦に近づきます。
菊池雄星のWBC成績(過去大会)と評価の分かれ目
登板内容の整理:役割(先発/中継ぎ)で評価は変わる
結論から言うと、菊池雄星は2026年大会がWBC初出場と位置づけられています。
そのため、過去大会のWBC個人成績を「結果」で評価することはできません。
一方で、WBCでは投球数上限と休養規定が明確にあり、役割設計が評価に直結します。
先発なら、規定球数の範囲で2巡目までを安定して抑える設計が評価されます。
中継ぎなら、短い回で空振りを取りつつ四球を減らす設計が評価されます。
つまりWBCの評価は、同じ投球内容でも「どの役割で期待されたか」で見え方が変わります。
結果だけでなく“プロセス”を見る:四球・被弾・得点圏
短期決戦は一度の四球や一発が、そのまま敗戦に直結しやすいです。
だからこそ、失点の有無だけでなく、球数の増え方と走者を出す形が重要になります。
WBCではラウンドごとに投球数上限が定められており、球数管理そのものが勝敗条件になります。
球数が増える要因は、ファウルで粘られることよりも、四球やカウント不利での打たれる球が増えることです。
さらに被本塁打は、どの球場でも最も点が動きやすい失点パターンになります。
得点圏では、ゴロで逃げられるか、三振で消せるかが分かれ目です。
菊池雄星の場合は、奪三振という武器を持つ一方で、四球と被弾の出方が運用面の論点になります。
国際球・ストライクゾーン適応のポイント
WBCはMLBが大会情報として、2026年大会で初めてピッチクロックを導入すると案内しています。
同じ案内で、2026年WBCではABSは使用しないと説明されています。
つまり投手はテンポを求められる一方で、最終的な判定は球審のストライクゾーンに委ねられます。
MLBの公式情報では、ストライクゾーンは打者の姿勢に基づき球審が判断すると説明されています。
またWBCの規定は、公式ルールに補足ルールを加えて運用される形が示されています。
この環境では、菊池雄星が「短い時間でサイン交換から投球までを完了しつつ、ゾーン内で先手を取れるか」が適応の焦点になります。
過去のWBC実戦がないぶん、代表合流後の実戦や強化試合でのテンポと制球の再現性が、そのまま評価の分かれ目になります。
WBC2026での起用法は?想定される役割と最適解
先発起用:2〜3番手としての現実的なポジション
WBC2026は投球数上限がラウンド別に設定されており、先発が長いイニングを投げ切る前提になりにくいです。
第1ラウンドは1試合65球まで、準々決勝は80球まで、決勝ラウンドは95球までと案内されています。
この前提だと、先発は4〜5回を「規定球数の範囲で」作って、後ろへつなぐ役割になりやすいです。
菊池雄星は奪三振でアウトを取りにいけるため、短いイニング設計の先発に噛み合いやすいです。
また左の先発は相手打線の並びに対して試合の入口でプランを作りやすく、2〜3番手の現実的な位置づけになりやすいです。
東京プールで日本は3月6日、3月7日、3月8日、3月10日に試合が組まれているため、先発を分散しながら勝ち切る設計が取りやすいです。
中継ぎ起用:短いイニングで最大出力を出すプラン
WBCは登板後の休養規定が明確で、30球以上は1日の休養、50球以上は最低4日の休養が必要とされています。
このルールを踏まえると、菊池雄星を中継ぎで使う場合は「30球未満」で切る設計が再登板の選択肢を増やします。
短い回であれば、変化球の空振り性能を前面に出して三振で締めるプランが取りやすいです。
一方で、四球が重なると球数が膨らみやすいので、勝負球の前に初球からストライクを取りにいく設計が重要になります。
中継ぎ起用は、先発が球数上限に早く近づいた試合で「流れを切る左腕」として機能しやすいです。
相性で使う:左の強打者が並ぶ打線への“ピンポイント”
代表戦は相手国によって打線の左右構成が大きく変わるため、相性起用が効果を発揮します。
菊池雄星は左腕で、左打者が続く並びに対して角度と変化球で狙い球を絞らせにくいです。
先発で入る場合も、左の中軸が厚い相手には「その打順が2回回る前まで」を目安に設計すると、球数と被弾リスクを管理しやすいです。
中継ぎで入る場合は、左打者が続くイニングに合わせて投入し、最小の球数で局面を終わらせる使い方が現実的です。
球数・間隔管理:短期決戦の運用で活きるポイント
WBC2026は初めてピッチクロックを導入し、塁に走者なしは15秒、走者ありは18秒の制限が示されています。
短い持ち時間の中でサイン交換と投球動作を安定させる必要があるため、試合前のルーティン調整が重要になります。
またWBC2026ではABSは使用しないと案内されているため、球審のゾーンに合わせた早い修正も必要になります。
運用面では、準々決勝以降はマイアミ開催となり、東京からの移動を挟むため、登板日を早めに決めて調整の山を作るほうが安定しやすいです。
侍ジャパン公式の日程では、日本が準々決勝に進出した場合の試合日は日本時間で3月15日に固定されると案内されています。
この固定日程を逆算すると、東京プール最終戦の3月10日に50球以上を投げる起用は、休養規定の観点でリスクになりやすいです。
そのため最適解は、東京プールでは先発なら前半に回し、後半は球数を抑えた短い登板に寄せて、準々決勝以降に再び先発として使える形を残すことです。
ライバル比較:他の左腕候補と比べた時の強み
タイプ比較:パワー型 vs 制球型 vs ゴロ型
侍ジャパン公式の出場選手一覧では、左投げの投手として松井裕樹、宮城大弥、菊池雄星、隅田知一郎、曽谷龍平が掲載されています。
この左腕枠の中で菊池雄星の立ち位置を言語化すると、「MLB基準の球速帯と回またぎ適性を持つパワー寄りの先発型」です。
実際に菊池雄星の2025年のフォーシーム平均球速は94.8mphと示されています。
同じく2025年はMLBで33試合に登板して33先発を記録しており、短期決戦でも先発の球数上限までを計画的に使う前提が立てやすいです。
一方で松井裕樹は2025年に61試合登板で先発は0と示されており、役割としては短い回を高い頻度で回すリリーフ型に寄ります。
宮城大弥と隅田知一郎はNPBの2025年成績で、それぞれ防御率2.39と2.59が示されており、試合を作る安定感を軸に評価されやすいタイプです。
曽谷龍平はNPBで2025年に21登板で防御率4.01が示されており、同じ左腕でも「伸びしろ枠」や「役割の再設計枠」として見られやすい側面があります。
この並びの中で菊池雄星が際立つのは、球速帯と奪三振で上振れを作りやすく、しかも先発として運用できる前提が置ける点です。
代表に必要な“再現性”と“上振れ”の両立
WBCはラウンド別の投球数上限と、登板後の休養規定が明確に設定されています。
この条件下では、再現性は「球数を増やしにくい投球」で評価されやすいです。
同時に短期決戦は一打で試合が決まりやすいため、上振れは「要所で三振を取り切れるか」で差が出ます。
菊池雄星は2025年に178.1回を投げて174奪三振と示されており、上振れを三振で作れる土台があります。
さらにフォーシーム平均94.8mphという球速帯は、短いイニングでも出力が落ちにくい武器として計算しやすいです。
一方で再現性の面では、WBCの球数上限と休養規定を踏まえて「最初からストライク先行で球数を削る」運用に寄せられるかが重要になります。
この両立ができると、菊池雄星は先発でも中継ぎでも「勝ち筋の中に置きやすい左腕」になります。
チーム編成上の価値:ローテの組みやすさと保険
左腕が複数いる代表編成は、相手の左右打線に合わせてプランを作りやすいです。
その中でも菊池雄星の価値は、「先発の枠を左で埋められること」と「球数上限までで試合を組み立てられること」にあります。
WBC2026は第1ラウンド65球、準々決勝80球、決勝ラウンド95球の上限が示されており、先発が完投型になりにくい設計です。
だからこそ、先発が上限近くまで投げて次へ渡す運用が基本になり、先発としての経験値が編成の保険になります。
菊池雄星は2025年に33先発をこなしているため、先発枠のやりくりが必要な大会設計と相性が良いです。
さらに松井裕樹のようにリリーフ型の左腕が同時にいると、菊池雄星を先発で起用しつつ終盤の左の山場を別の投手に割り当てられます。
結果として菊池雄星は、左腕枠の中でも「ローテの組みやすさ」と「崩れた試合の立て直し」の両方で編成価値を出しやすい投手になります。
よくある疑問Q&A(検索されやすい論点を整理)
Q:菊池雄星は本当に代表に必要?代わりはいる?
侍ジャパンの出場予定選手には左腕投手が複数掲載されています。
一方で左の先発として計算できる枠は限られるため、その役割を担える投手は編成上の価値が上がります。
菊池雄星は2025年にMLBで33試合すべて先発しており、先発想定で組み込みやすい点が強みです。
Q:短期決戦で不安視される点は?
短期決戦では投球数上限と休養規定があるため、四球で球数が膨らむ形はリスクになります。
菊池雄星は2025年に74四球を記録しており、ここが運用面の注意点になります。
同じく2025年に24被本塁打を許しているため、走者を出した後の一発を避ける配球も重要です。
Q:WBCで通用する鍵は「制球」?「球威」?
答えは両方ですが、WBCは投球数上限と休養規定があるため、まず制球で無駄球を減らすことが土台になります。
K/BBは奪三振を四球で割った比率としてMLBの用語集で説明されています。
そのうえで菊池雄星は2025年に174奪三振を記録しているため、要所で球威と変化球で三振を取り切れるかが上振れの鍵になります。
Q:2026年までに注目すべき改善ポイントは?
代表での安定感を高めるなら、K/BBとWHIPの改善を優先して見たいです。
WHIPは被安打と与四球の合計を投球回で割る指標だとMLBの用語集で説明されています。
菊池雄星の2025年WHIPは1.42と示されているため、四球と被安打の合計を減らせるかが焦点です。
同時に被本塁打の抑制も重要で、2025年の24被本塁打が減ると短期決戦の失点リスクが下がります。
調整面では東京プールが3月6日から始まる日程が公表されているため、開幕から逆算したコンディション作りが現実的なチェック項目になります。
まとめ:菊池雄星がWBC2026で“選ばれる理由”と期待される貢献
評価ポイントの再整理(左の先発・奪三振・経験)
菊池雄星が評価される軸は「左の先発として計算できること」です。
短期決戦では左右の並びに合わせて先発カードを切れることが、そのまま編成の強さになります。
次に大きいのは「奪三振で局面を断ち切れること」です。
三振でアウトを取れる投手は、守備や運のブレを受けにくく、失点の芽を早めに潰せます。
そして「MLBでの経験値が修正力につながること」も代表戦向きの評価になります。
相手や環境が変わっても、投球設計をその場で調整できる投手は短期決戦で頼りになります。
活躍シナリオ:どんな相手・どんな場面で効くのか
先発なら、規定球数の範囲で4〜5回を作って後ろへ渡す役割で効きます。
相手打線に左の強打者が固まる試合では、序盤から主導権を取りやすいです。
中継ぎなら、左打者が続くイニングの山場に合わせたピンポイント起用で効きます。
短い回に絞るほど、変化球の空振り性能を前面に出しやすくなります。
一方で、四球で球数が増える形や、走者を背負っての一発は負け筋になりやすいです。
そのため起用側は「ストライク先行で球数を削る日」と「三振で締める日」を早めに見極めて運用するのが最適解になります。
今後のチェック項目:2025成績で見るべき指標リスト
2026年に向けては、結果だけでなく内容が安定しているかを指標で追うことが重要です。
特に短期決戦では、球数管理と失点パターンの少なさが評価に直結します。
| 指標 | 見る理由 | 判断のしかた |
|---|---|---|
| K/BB | 三振で取り切りつつ四球で崩れないかを測れます。 | 前年より改善しているかで見ます。 |
| BB/9 | 投球数上限の大会では無駄球の増減が致命傷になります。 | 連続四球が減っているかで見ます。 |
| HR/9 | 一発で試合が動く短期決戦では被弾の減少が重要です。 | 走者ありの被弾が減るかも合わせて見ます。 |
| WHIP | 走者を出す頻度が下がるほど失点の芽が減ります。 | 被安打と四球の合計が減るかで見ます。 |
| 1st Pitch Strike% | 初球から先手を取れると球数を削りやすくなります。 | 安定して高い水準を保てるかで見ます。 |
| Whiff% | 要所で空振りを取れるかが上振れの鍵になります。 | 決め球の空振りが戻るかで見ます。 |
| 平均球速と球種割合 | 球威と組み立ての土台が崩れていないかを確認できます。 | 球速の維持と配分の一貫性で見ます。 |
| HardHit%とBarrel% | 強い打球を減らせるほど被弾と失点のリスクが下がります。 | 強打球が減るかと、被弾の出方が変わるかで見ます。 |
結局のところ菊池雄星の価値は、左の先発として試合の入口を作りつつ、要所で三振を取り切れる点にあります。
2026年へ向けては、四球と被弾の形を整えながら、空振りを取れる球の質を維持できるかが最大の見どころです。
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