WBCで話題になる「保険問題」は、選手の治療費を払う保険というより、大会中にケガをして離脱した場合の“球団の年俸リスク”をどう扱うか、という現実的な課題です。
とくにMLB選手は高額契約が多く、手術歴・年齢・慢性的な故障歴があると、保険の審査で“引受不可(適用外)”になりやすい傾向があります。
この記事では、保険の仕組みを最短で整理し、なぜ「保険NG=代表辞退」につながりやすいのかを、判断フローと具体的な原因に分けてわかりやすく解説します。
WBCの「保険問題」は“選手のケガ治療費”ではなく「球団の年俸リスク」をめぐる話
なぜ保険がないと出場が難しいのか(球団が背負う損失の大きさ)
WBCで言われる「保険」は、基本的に治療費を払うための保険ではありません。
主眼は、大会中の負傷でシーズンを欠場した場合に発生し得る「球団の年俸リスク」をどう減らすかにあります。
MLBは保証年俸の比重が大きく、主力ほど契約規模が巨大になりやすいです。
そのため、代表活動でのアクシデントが球団経営と編成に直撃しないように、契約(年俸)に関する補償の有無が重要になります。
さらに報道では、保険が付かない場合はWBC起因で離脱した期間の給与面で不利になるリスクがあるため、選手側も「無保険での出場」を選びにくい構図だとされています。
結果として、保険が付かない選手ほど「本人が出たい」だけでは出場が成立しにくくなります。
実際に過去大会でも、保険の審査で対象外と判断され、代表参加が実現しなかった事例が報じられてきました。
WBC2026で何が起きている?「保険適用外=代表辞退」が続出する構図
WBC2026を前に、保険の制約が理由で代表入りが見送られるケースが複数報じられています。
たとえばフランシスコ・リンドーア選手は、MLB選手会(MLBPA)を通じた声明の中で「WBCの保険上の制約により出場できない」旨が伝えられました。
また、保険の問題で各国のロースターから外れた選手がいることや、保険が年齢や手術歴の確認対象になることも報じられています。
ここで重要なのは、辞退や不参加が「やる気」や「愛国心」だけで決まっているわけではなく、契約リスクをめぐる制度の都合で出場が難しくなる場合がある点です。
2026年の「続出感」は、主力クラスの選手ほど契約額が大きく、審査が厳格になりやすいこととも噛み合って拡大して見えやすいです。
そもそもWBC保険とは?仕組みを最短で理解
誰が保険を用意する?(大会側/MLB・MLBPA合意の枠組み)
WBCの保険は、選手個人が自由に加入して持ち込むタイプの話ではありません。
大会運営側が、MLBとMLB選手会(MLBPA)に関わる枠組みの中で、保険手配と運用を進める形として報じられています。
その上で、実際の「引受可否」は保険会社の審査に左右されるため、選手や球団が希望しても保険が付かないケースが起こります。
つまり、出場の入口にあるのは球団の意向だけではなく、保険審査という別の関門だと理解すると整理しやすいです。
補償の対象は何?(保証年俸・離脱期間・契約条件の考え方)
中心になるのは、WBCが原因の負傷でMLBの公式戦を欠場した場合に発生し得る「保証年俸の負担」をどう扱うかです。
一般には、選手の年俸は契約で保証されており、球団は支払い義務を負います。
その負担を保険で平準化し、WBC中の負傷で長期離脱しても球団が一方的に損失を抱え込まないようにする目的だと説明されています。
一方で、保険に入れない場合は、WBC由来の負傷で欠場したときに給与面で不利が生じ得ると報じられており、これが「無保険での出場」を難しくする大きな要因になります。
野手と投手で補償期間が違うと言われる理由
報道では、補償の設計がポジションで異なり、野手は複数年のうち比較的短め、投手はより長めの年数を想定した補償枠が語られることがあります。
理由としては、投球動作が肘や肩に高い負荷をかけやすく、重い故障が起きた場合の離脱期間が長期化しやすい点が、保険設計に反映されやすいからです。
ただし、補償の「年数」や「範囲」は固定の常識として断定できるものではなく、報道ベースで語られる情報だと位置づけるのが安全です。
なぜ「事前・事後フィジカル(メディカルチェック)」が重要なのか
WBCの前後でフィジカルを行うのは、もともと抱えていた不調と大会中に起きた負傷を切り分けるためだと説明されています。
この切り分けが曖昧だと、保険が想定する「WBC起因」の認定が難しくなり、補償の運用そのものが成り立ちにくくなります。
逆に言えば、事前と事後のチェックは、選手側を縛るためだけではなく、制度として補償を成立させるための手続きでもあります。
MLB選手は特に影響が大きい(高額契約・球団許可・40人枠の論点)
MLB選手は契約規模が大きくなりやすく、球団側の年俸リスクも比例して大きくなります。
そのため、保険が付かない選手ほど「球団が許可しにくい」現実が前面に出やすいです。
また報道では、MLBの40人枠に入る選手は保険の要件がより強く意識されるとされ、ここでもハードルが上がりやすい構図が語られています。
結果として、WBCへの情熱があっても、契約と保険の条件で参加が止まることが起こり得ます。
MLB選手が出場できない主な原因はこの3つ
原因① 手術歴(オフシーズン手術・複数回手術)が“保険審査”に直撃
「完治予定」「開幕に間に合う」でもNGになり得るのはなぜ?
保険審査は「開幕に間に合うか」ではなく「大会が原因で年俸リスクが発生し得るか」を軸に判断されます。
そのため球団や医師が回復見込みを示していても、引受側が統計的にリスクが高いと見れば、契約を保険でカバーしない判断になり得ます。
実際に報道では、右肘のクリーニング手術後でもスプリングトレーニングには通常参加できる見通しなのに、WBCの保険が付かなかった選手がいると伝えられています。
よくある該当パターン(肘・肩/クリーニング手術/再発リスク)
投球や送球に関わる肘や肩の既往は、再発や負荷の問題が評価されやすいです。
いわゆるクリーニング手術のように「軽微」と受け止められやすい処置でも、審査では「直近の手術」に該当して扱いが厳しくなる場合があります。
また手術が複数回に及ぶと、経過が良好でも「再発確率が高い」と見なされやすいと報じられています。
ケースで理解:手術歴が理由で「保険制約」と報じられる流れ
報道では、フランシスコ・リンドーア選手がオフシーズンの右肘手術を理由に、WBCの保険が付かず代表参加が難しくなったと伝えられました。
このように「本人は出たいが保険が付かない」という形で、最終的にロースターから外れる流れが現実に起きています。
過去にも、故障で長く離脱した経歴を理由に保険が否認され、WBC出場を断念した例がMLB公式メディアで報じられています。
原因② 年齢制限(いわゆる“37歳ルール”)でベテランが弾かれる
年齢で線引きされる背景(統計的リスク・保険料・再保険の考え方)
2026大会をめぐっては、一定年齢以上の選手は契約を保険でカバーしないという新しい取り扱いが報じられています。
具体的には、37歳以上の選手に保険が延長されないという内容が複数メディアで伝えられました。
線引きの背景としては、年齢と故障リスクの相関が保険料や引受方針に反映されやすい点が指摘されています。
保険は引受側が再保険などでリスク分散する設計になることも多く、条件が厳しくなるほど「そもそも引き受けない」という判断が増えやすいです。
例外はある?球団が“保険なしで許可”してリスクを取るケース
保険が付かなくても、球団がリスクを引き受けて出場を認める余地は残ると報じられています。
実際に過去大会では、球団が保険要件を実質的に肩代わりする形で代表参加を認めた例があったと伝えられています。
ただし球団側の負担は大きく、例外は広く一般化した仕組みではなく「球団判断で成立する特殊ケース」になりやすいです。
原因③ 故障歴が「慢性的(chronic)」扱いになり、引受が厳しくなる
“慢性”判定されやすい状態(再発・長期離脱・持病化)
報道では、保険会社が選手の故障歴を分類し、その中でも「慢性」と判定されると保険が付きにくくなると説明されています。
慢性判定の基準例としては、前年に合計で一定日数以上ILに入っていたことや、シーズン終盤に出場できない状態が続いたことなどが挙げられています。
さらに、シーズン後の手術やキャリアで複数回の手術歴があることも、慢性判定に結びつき得ると報じられています。
IL(負傷者リスト)滞在やシーズン終盤の状態が見られる理由
IL滞在や終盤のコンディションは、直近の稼働状況を示す客観材料になりやすいです。
そのため、シーズンの最後に離脱している場合は「負荷を上げた局面で再発している」と評価され、保険審査で不利になりやすいと説明されています。
高額契約ほど審査が厳しく見えるのはなぜ?(期待損失の増大)
契約額が大きいほど、同じ確率で離脱しても保険金支払いの期待値が大きくなります。
報道でも、契約規模が引受可否に影響し得ることや、高額年俸の選手ほど「無保険で出るリスクが大きい」と語られています。
結果として、手術歴や慢性的な故障歴がある高額契約の主力ほど、保険が付かず代表参加が難しくなる構図が生まれやすいです。
「保険適用外」判定から出場不可までの流れ
判断するのは誰?(球団ではなく“保険引受側の審査”が起点)
出場可否の起点になりやすいのは、球団の好き嫌いではなく、保険の引受可否を判断する審査です。
大会はMLBとMLB選手会(MLBPA)が共同で運営に関わり、保険はブローカーが手配した枠組みで運用されると報じられています。
そのうえで、選手の契約内容や既往歴などを踏まえて、保険会社側が引き受けるかどうかを判断します。
審査で引受不可になると、球団は「万一の長期離脱で年俸リスクを丸ごと負う」状態になるため、許可を出しにくくなります。
ただし球団がリスクを引き受けると決めれば、保険要件を実質的に外して参加を認める余地があるとも報じられています。
出場可否フローチャート
①選手が代表参加を希望
選手が代表参加を希望し、代表側が招集を検討します。
②保険審査(メディカル情報・契約条件・リスク評価)
保険の審査で、既往歴や直近の手術歴、契約の保証年俸などが総合的に評価されます。
WBCでは大会前後のフィジカルが行われ、もともとの状態と大会中に生じた負傷を切り分ける設計になっていると報じられています。
③「保険OK」→球団許可→代表登録
保険が付く場合は、球団側の年俸リスクが一定程度緩和されるため、許可と代表登録が前に進みやすくなります。
④「保険NG」→球団が許可しない/例外でリスク負担する
保険が付かない場合は、球団が許可を出さずに不参加になる流れが起きやすいです。
一方で球団が例外的にリスク負担を選び、保険なしで参加を認めるケースもあり得ると報じられています。
「自分で保険料を払えば解決」になりにくい理由(契約主体・条件・再保険)
報道では、保険が付かない場合の選択肢として「自己負担で保険を購入する」可能性も言及されています。
ただし実務としては、保険がカバーしたい対象が「球団が負う年俸リスク」である以上、誰が契約者になり、誰に保険金が支払われる設計なのかが重要になります。
さらに、引受側がリスクを高いと判断している状態では、保険料を払う意思があっても、同条件での引受が成立しないか、重要な除外条件が付いて実質的に要件を満たしにくいことがあります。
加えて、代表参加には球団の許可という別の関門もあるため、仮に外形上の保険が用意できても、それだけで参加が確定するとは限りません。
代表チーム・ファンへの影響:強豪国ほど“主力欠場”が起きることも
ロースターの穴が戦力に直結(キャプテン・中軸・守備の要が不在に)
主力が欠けると、打順の厚みと守備の安定が一気に落ちます。
とくに遊撃手や三塁手などの中軸内野手は、攻守の中心になりやすいです。
そのため、そこが抜けると失点リスクと得点力の両方に影響が出やすいです。
また、キャプテン級の選手が不在になると、チームの統率や経験値にも穴が空きます。
たとえばプエルトリコは、リンドーア選手やコレア選手が保険の事情でロースターから外れたと報じられています。
こうした欠場は短期決戦では取り返しが難しく、戦略を根本から組み替える必要が出てきます。
国・地域で不利が出ると言われる背景(選手層/代替の難しさ)
強豪国ほどMLB主力が多く、その分だけ保険審査の影響を受ける選手も増えやすいです。
一方で、代替選手の厚みは国や地域で差が出ます。
代替が利きにくい国ほど、数人の欠場がそのまま勝敗に直結しやすいです。
実際に報道では、保険の事情でプエルトリコの戦力が大きく削られている点が取り上げられています。
つまり「主力が多い強豪国ほど欠場が出やすい側面」と「層が薄い国ほど欠場のダメージが大きい側面」が同時に起こり得ます。
報道の見方:「辞退=やる気がない」ではないケースを切り分ける
保険が付かないことは、本人の意欲とは別の理由で参加が止まる要因になります。
MLB公式報道では、リンドーア選手が出場できないことに落胆している一方で、保険上の制約で出場資格を満たさないという趣旨が伝えられています。
このように「出たいが条件を満たせない」という状況がある以上、辞退報道だけで熱意を断定しない視点が大切です。
また、保険の可否は外部の審査や制度設計の影響を受けるため、選手側だけで解決できない場合があります。
ファンとしては、欠場理由が保険や契約条件に紐づくのか、それとも純粋なコンディション不良なのかを切り分けて見ると誤解が減ります。
なぜ2026年大会で厳格化したのか?(背景を整理)
過去大会の負傷例が“保険料・審査”に影響するメカニズム
保険の審査は、起こり得る損失を見積もって引受条件を決める仕組みです。
WBCは短期決戦でも、投球や走塁や接触などで大きな負傷が起こり得ます。
実際に2023年大会では、エドウィン・ディアス投手が試合後の祝福の場面で右膝を負傷したことがMLB公式で報じられています。
同じく2023年大会では、ホセ・アルトゥーベ選手が死球で右親指を骨折し手術を受け、レギュラーシーズン序盤を欠場した経緯がMLB公式で整理されています。
こうした「大会中に起きた大きな離脱」が積み重なると、引受側は損失の発生確率を高めに見積もりやすくなります。
その結果として、審査が厳しくなり、特定条件の選手は引受不可になりやすい構図が生まれます。
2026年大会に向けては、保険が適用される契約に年齢の区切りが設けられ、オフシーズン手術をした選手は審査対象として見られるとAP配信で報じられています。
高額契約の増加で保険の必要性が増す一方、引受が難しくなるジレンマ
MLBの主力は長期かつ高額の保証契約を結ぶことが一般的です。
保証年俸が大きいほど、同じ離脱でも球団が負う金額は大きくなります。
そのため球団側は、代表活動での不測の離脱に備えて保険の必要性を強く意識しやすいです。
一方で引受側から見ると、高額契約は保険金支払いの上限も大きくなり、慎重になりやすい対象です。
実際にAP配信では、ポジション別に「一定年数の保証が、選手が37歳になるシーズンにかかる契約」は保険の対象外になり得るという運用が伝えられています。
さらにMLB公式では、リンドーア選手が右肘のクリーニング手術後に「保険上の制約でWBCの試合に出られない」とするMLBPA声明が紹介されています。
つまり高額契約が増えるほど保険の重要性は上がる一方で、条件が厳しくなるほど「引受できない選手」も増えやすいというジレンマが起きます。
どうすれば出場できる?現実的な対策・落とし所
球団がリスクを取る(保険なし許可/条件付き許可)のパターン
保険が付かない場合でも出場が絶対に不可能というわけではありません。
球団が年俸リスクを引き受ける覚悟で許可を出せば、無保険での参加が成立し得ます。
実際に過去大会では、球団が保険要件を実質的に外して参加を認めた事例が報じられています。
ただし球団側の損失が直接発生し得るため、広く一般化した解決策にはなりにくいです。
役割変更で通る可能性(投げない・DH専任・登板制限など)
球団と代表側が落とし所を探す場合は、役割を限定して負荷を下げる発想が現実的です。
投手であれば登板間隔や球数の制限を強めて、故障リスクを管理する方向が取りやすいです。
WBCにはラウンドごとの球数上限が定められており、健康管理を前提にした運用になっています。
加えて、MLB球団の書面要請により、展示試合の球数上限をより低く設定できる仕組みも規定されています。
野手であれば守備の負荷を抑えるためにDH起用を増やすなど、運用面でリスクを下げる工夫が考えられます。
実際にMLBでも、主力をDHや守備位置の調整で運用して負荷を分散する例が公式記事で示されています。
大会側の改善案(基金・補償設計の見直し・審査基準の透明化)
2026の保険問題は、大会がMLBとMLB選手会の共同運営であることもあり、運営側の調整余地が注目されています。
報道では、MLBとMLB選手会が保険の判断をめぐり、引受側に対して変更を働きかけていると伝えられています。
制度面の改善策としては、補償の設計を見直して極端な適用外を減らすことが候補になります。
制度面の改善策としては、審査の基準と手続きの透明性を上げて関係者の不確実性を下げることが候補になります。
制度面の改善策としては、追加の財源でリスクを吸収する枠を用意して高リスク層の断絶を和らげることが候補になります。
選手側ができる準備(治療計画・医師の所見・負荷管理・情報整理)
保険審査ではオフシーズン手術がレビュー対象になると報じられているため、準備の精度が影響し得ます。
治療計画と復帰までの見通しを医師の所見として整え、説明可能な形にしておくと意思決定が進みやすいです。
シーズン終盤の状態や直近の稼働状況が評価材料になり得るため、負荷管理の記録を整理しておくことも有効です。
代表側は招集の時点で代替案を複線化し、審査が長引いても戦力設計が崩れない準備が必要になります。
よくある質問(FAQ)
Q. WBC保険は治療費(医療費)を払う保険?
主な論点は医療費ではなく、負傷でMLBの公式戦を欠場したときの「契約年俸」をめぐる扱いです。
報道では、大会中の負傷で欠場が生じた場合に、球団側の給与負担を補償する目的で保険が使われると整理されています。
そのため「治療費を払う保険」というより「球団の年俸リスクを平準化する仕組み」と理解すると近いです。
Q. 「保険適用外」と「球団がNG」の違いは?
「保険適用外」は、保険の引受側が審査の結果としてカバーしない判断を出すことを指します。
「球団がNG」は、球団が出場許可を出さないという最終判断を指します。
実務上は、保険が付かないと球団が年俸リスクを丸ごと抱えるため、球団が許可を出しにくくなる流れになりやすいです。
一方で、球団が例外的にリスクを引き受けて許可する余地があるとも報じられています。
Q. NPB所属選手やマイナー契約選手も同じ影響を受ける?
同じ形で問題になりやすいのは、報道上は「MLB契約の年俸」を保険でカバーする必要がある選手です。
NPB所属選手は契約形態や保険の考え方がMLBと一致しないため、影響の出方も同一ではありません。
マイナー契約選手も契約条件によってリスク構造が変わるため、一律に同じ制約がかかるとは言い切れません。
ただしMLBの主力級が不参加になると、その国の代表選考全体に波及するため、間接的な影響は起こり得ます。
Q. 日本代表(侍ジャパン)にはどんな影響があり得る?
日本代表はNPBの選手層が厚い一方で、MLBの日本人選手が参加する場合は同じ保険要件の影響を受け得ます。
つまり、MLB側で保険が付かないと判断された場合は、本人の意思とは別に出場が難しくなる可能性があります。
現実的には、候補者のコンディションや既往歴の状況次第で、代表の構想が変わる余地があります。
【まとめ】WBC2026の保険問題を1分で復習
要点①:保険は“球団の年俸リスク”をカバーするための仕組み
WBCで言われる保険は、主に治療費の話ではありません。
大会中の負傷で離脱した場合に、球団が負う可能性がある保証年俸のリスクを軽減する仕組みです。
この前提があるため、保険が付かないと出場のハードルが一気に上がります。
要点②:手術歴・年齢・慢性故障が審査に響き、保険NGだと出場が難しい
オフシーズン手術や複数回手術の既往があると、審査でリスクが高いと見なされやすいです。
一定年齢以上は保険が付かないと報じられており、ベテランほど不利になり得ます。
故障歴が慢性的と評価されると引受が厳しくなり、結果として代表入りが見送られることがあります。
要点③:例外(球団がリスク負担/役割変更)もあるが、根本は制度設計の課題
球団がリスクを引き受ける判断をすれば、保険なしでの参加が成立する余地はあります。
また役割を限定して負荷を下げるなど、運用面で落とし所を探す考え方もあります。
ただし大枠では、保険の引受条件や審査の設計が出場可否を左右しやすい状況が続いています。
最新の動きは変わり得るため、公式発表や一次取材の報道で更新を確認していくのが安全です。
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