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WBC2026のピッチクロック完全ガイド|秒数・打者ルール・違反まで一気に理解

WBC2026のピッチクロック完全ガイド|秒数・打者ルール・違反まで一気に理解 スポーツ

WBC2026では大会史上初めてピッチクロックが導入され、塁なし15秒/走者あり18秒、打者は残り8秒までに構える必要があります。

違反は自動ボール/自動ストライクで即反映。牽制・ステップオフ等の周辺ルールも含め、観戦でも実戦でも「何が起きるか」を早見表と具体例で一気に整理します。

WBC2026ピッチクロックの要点

塁なし15秒/走者あり18秒、打者は残り8秒までに構える

WBC2026のピッチクロックはMLBの投球タイマー運用に沿い、塁なしは15秒、走者ありは18秒です。

打者は残り8秒の時点で打席内に入り、投手に対して準備完了(alert)の状態でいる必要があります。

違反は「自動ボール/自動ストライク」で即時に反映

投手が制限時間までに投球動作を開始できない場合、その球は自動的にボールが1つ加算されます。

打者が残り8秒までに準備完了になれない場合、自動的にストライクが1つ加算されます。

牽制・ステップオフなど周辺ルールもセットで理解が必須

走者がいる場面では、牽制やステップオフなどのディスエンゲージメントは原則として1打席あたり2回までに制限されます。

3回目でアウトを取れない場合はボークとなり走者が1つ進塁するため、クロック運用と一体で考えることが重要です。

WBC2026でピッチクロックが導入される理由

試合時間短縮とテンポ改善(国際大会でも“間延び”を防ぐ)

WBC2026は大会史上初めてピッチクロックを採用し、MLBのルールに沿った運用にします。

MLBがピッチタイマーを導入した目的は、プレーのテンポを上げて「間の時間」を減らすことです。

MLBはルール変更の発表で、ピッチタイマーが試合時間の短縮とプレー中の動きの増加につながることを示しています。

国際大会は短期間に試合が集中しやすいため、テンポの統一は観戦体験と大会運営の両面で意味が大きいです。

WBC2023では導入されなかった背景(比較ポイント)

WBC2023は、原則として「2022年版のOfficial Baseball Rules(オフィシャルベースボールルール)」に基づいて行うと定められていました。

そのうえで、MLBが2023年に導入したPitch Timerなどの新規定は、WBC2023のトーナメントでは採用しないと明記されていました。

一方でWBC2026は、ピッチクロックを「Major League rules(メジャーリーグルール)に従って」運用すると整理されており、ここが2023年大会との大きな違いです。

「WBCはMLBルール準拠」ってどこまで同じ?

WBCはMLBのOfficial Baseball Rulesを土台にしつつ、大会用の規定で上書きや追加が入る仕組みです。

たとえばWBC2023では、三振や四球などの基本はOBRに沿いながら、リプレーはMLBのReplay Regulationsを基準に運用するとされています。

同時に、マウンド訪問の制限のように「採用しない」と明示される項目もあり、すべてがMLBと完全一致するわけではありません。

WBC2026のピッチクロックも同様に、採用するものはMLB準拠で統一しつつ、ABSを使わないなど大会固有の線引きが行われています。

ABSとは「自動ボール・ストライク判定(Automated Ball-Strike)」の仕組み。

カメラ等で投球位置を計測し、主審のボール/ストライクが疑わしい時に打者・捕手・投手が即チャレンジ。ストライクゾーンは打者の身長などから個別に設定され、数秒で結果が表示されます。各チーム基本2回までで、成功なら権利は減りません。審判は残しつつ、判定の大きなミスを減らすのが目的。

MLBでは2026年から本格導入予定です。

【早見表】WBC ピッチクロック ルールまとめ(秒数・違反・例外)

WBC2026のピッチクロックはMLBルールに沿って運用されます。

最初に要点だけを早見表で整理します。

項目要点
秒数塁なしは15秒です。 走者ありは18秒です。
打者ルール残り8秒までに打者は打席内で準備完了が必要です。 準備完了は両足がボックス内で投手を見ている状態が目安です。
違反投手の時間切れは自動ボールです。 打者の時間切れは自動ストライクです。
止まる・緩和の例外審判は特別事情でタイマーを止めたり追加時間を与えたりできます。 負傷や通信機器の不具合などが例として示されています。

秒数:塁なし15秒/走者あり18秒

WBC2026では塁なし15秒と走者あり18秒が採用されます。

これはWBCが「Major League rulesに従う」としているためです。

MLB側でも走者ありのタイマーは18秒へ調整された運用が示されています。

打者ルール:残り8秒までにボックス内で“準備完了”

打者は残り8秒の時点で打席内に入り投手に対して準備完了でいる必要があります。

準備完了の目安は両足がボックス内にあり顔が投手を向いている状態です。

体が完全な打撃姿勢でなくても素早く打撃姿勢に移れる状態が求められます。

打者には1打席につき1回のタイムが認められる運用が示されています。

タイムが認められた場合はタイマーが止まりプレー再開に合わせて再開します。

違反:投手→自動ボール/打者→自動ストライク

投手はタイマーが切れる前に投球動作を開始できないと自動ボールになります。

打者は残り8秒までに準備完了になれないと自動ストライクになります。

ペナルティはその場でカウントに反映されるため終盤ほど影響が大きくなります。

止まる・緩和される例外(負傷、特別事情、審判裁量など)

タイマー運用では審判に開始や停止やリセットの裁量があると整理されています。

特別事情の代表例として負傷が挙げられています。

そのほか捕手が前の攻撃で最後のアウトになり防具装着が間に合わないケースが例示されています。

PitchComの不具合が起きた場合も特別事情の例として示されています。

また走者がいる場面では牽制やステップオフでタイマーがリセットされる考え方が示されています。

マウンド訪問や負傷によるタイムや攻撃側タイムはディスエンゲージメント回数に数えない扱いが示されています。

WBC2026ピッチクロックの基本ルール(秒数の詳細)

塁なし15秒/走者あり18秒のカウントはいつ始まる?

WBC2026はMLBルールに従い、塁なし15秒と走者あり18秒で運用されます。

タイマーは基本的に、投手がボールを受け取った瞬間から動き始めます。

ボールインプレー後は、次のプレーを再開できる状態になってからタイマーが動き出す運用です。

外野へのファウルで野手が大きく追った場合は、野手が守備位置に戻るまでタイマーが始まらない扱いが示されています。

ホームラン後の打者間30秒は、打者が本塁を踏んだ時点から始まる運用が示されています。

「投球開始(モーション開始)」の判定ポイント

投手はタイマーがゼロになる前に投球動作を開始する必要があります。

ワインドアップでは最初の足の動きが動作開始の目安になると説明されています。

セットポジションでは脚が上がる動きが動作開始の目安になると説明されています。

捕手の構え・サイン交換が間に合わない時の考え方

タイマー運用には審判の裁量があり、特別事情がある場合は追加時間が与えられます。

公式の説明では、捕手が前の攻撃で最後のアウトになり防具装着が遅れる場合を特別事情の例として挙げています。

PitchComなどの機器トラブルも特別事情になり得るとされています。

特別事情がない限りはタイマーが優先されるため、サイン体系を簡略化して準備を前倒しにする発想が重要です。

打者は残り8秒までに構える:何を満たせばOK?

打者は残り8秒までに打席内に入り、投手に対して準備完了でいる必要があります。

準備完了は、打撃に移れる状態で投手を見ていることが求められます。

打者が遅れると自動ストライクになるため、打席外のルーティンを減らして入るのが基本です。

ルーティン(手袋・バット回し)を短縮するコツ

手袋の締め直しは、次球の準備を妨げないタイミングで済ませる意識が大切です。

バット回しは回数を固定すると、時間のブレが減ります。

打席に入った後は視線を投手に置き、投手が動き出すより先に準備完了を作ると違反を避けやすいです。

投手の準備完了が早い時の“先回り”

テンポが速い投手ほど残り8秒を早く迎えるため、打者は初球から遅れない姿勢が必要です。

サインを見てから入るより、先に入ってから投手の動きに合わせるほうが安全です。

捕手のサイン提示が早い投手では、最初の構えを小さくしておくと対応しやすいです。

打者間30秒・イニング間・投手交代時の時間管理

MLBルールでは打者交代の間に30秒のタイマーが設けられています。

この30秒は、安打後はボールが内野へ戻った時点から始まるなど、プレー状況に応じて開始タイミングが調整されます。

イニング間のタイマーはMLBでは原則2分で運用され、最終アウトの成立からカウントが始まります。

投手や捕手が打撃や走塁でイニング終了に関わっていた場合は、ダグアウトから戻る動きに合わせて開始がずれる例外が示されています。

投手交代のタイマーは、救援投手が警告トラックを越えた時点で始まると整理されています。

MLBのルール修正では、交代を伴うイニング間で救援投手が警告トラックに出た時点で残り2分未満ならタイマーを2分にリセットする運用が示されています。

違反したらどうなる?自動ボール/自動ストライクの仕組み

投手が遅れた場合:自動ボールが付く条件と具体例

投手はタイマーが0になる前に投球動作を開始しなければなりません。

間に合わない場合はその球が「自動ボール」としてカウントに加算されます。

たとえばカウント3-2で投手が時間切れになると、投球しなくても四球になります。

たとえばカウント0-0で投手が時間切れになると、打者は何もしなくてもボール先行になります。

投球動作の開始は、ワインドアップなら最初の足の動き、セットなら脚が上がる動きが目安として説明されています。

打者が遅れた場合:自動ストライクが付く条件と具体例

打者は残り8秒の時点で打席内に入り、投手に対して準備完了でいる必要があります。

間に合わない場合は「自動ストライク」としてカウントに加算されます。

たとえばカウント0-2で打者が時間切れになると、投球がなくても三振になります。

たとえばカウント3-2で打者が時間切れになると、投球がなくても三振になり得ます。

公式の説明では、準備完了の目安として両足がボックス内にあり投手に意識を向けている状態が示されています。

「一瞬の遅れ」で試合が動く:終盤・満塁のリスク

自動ボールと自動ストライクは、その場でカウントに即反映されます。

終盤の1球は四球や三振がそのまま得点に直結しやすく、時間切れは内容に関係なく結果だけが確定します。

満塁で投手が時間切れになると、押し出しの1点が投球なしで入る可能性があります。

満塁で打者が時間切れになると、押し出し狙いの場面でも投球なしでストライクが入ってしまいます。

カウント別(0-2/3-2)で起きる致命傷パターン

カウント0-2の打者は、時間切れが即三振につながるため、ボックス内での準備完了を最優先にする必要があります。

カウント3-2の投手は、時間切れが即四球になり得るため、牽制やサイン交換を長引かせない設計が重要です。

カウント3-2の打者も、時間切れが即三振になり得るため、タイムの使いどころを含めてルーティンを短くする必要があります。

抗議はできる?リプレー対象?(運用の基本)

ピッチタイマーの違反は審判が宣告し、その場で自動ボールまたは自動ストライクとして処理されます。

公式のピッチタイマー解説では、違反をリプレーで見直して取り消す手順は示されていません。

リプレーは別の規定に基づき、対象となるプレーを限定して運用されます。

そのため実務上は、違反にならないように事前に手順を固定し、審判の運用に適応することが最も確実です。

牽制・ステップオフは何回まで?(MLBピッチクロック関連ルール)

ディスエンゲージメント(牽制・ステップオフ)の回数制限

WBC2026はピッチクロックをMLBルールに沿って運用すると整理されています。

そのため牽制やステップオフは、MLBのディスエンゲージメント規定として理解すると迷いにくいです。

走者がいる打席では、投手のディスエンゲージメントは原則として1打席あたり2回までです。

ディスエンゲージメントには牽制球とステップオフが含まれます。

走者がいる場面で投手が牽制やステップオフを行うと、走者ありのタイマーはリセットされます。

3回目の牽制失敗でどうなる?(走者への扱い)

同じ打席で3回目のディスエンゲージメントを行うと、基本的にボークになります。

3回目が牽制の場合は、アウトを取れなければ走者は自動的に1つ進塁します。

3回目で走者をアウトにできた場合は、ボークにはなりません。

回数制限が“リセット”されるケース

ディスエンゲージメントの回数制限は、走者が進塁するとリセットされます。

進塁は盗塁だけでなく、暴投やボークなどで走者が次の塁へ進んだ場合も含まれます。

タイマーがリセットされる行為・リセットされない行為

走者ありの状況で投手が牽制やステップオフを行うとタイマーはリセットされます。

リセットは便利ですが、ディスエンゲージメントの回数制限があるため多用は危険です。

一方で塁なしの状況では、牽制が成立しないため基本は15秒運用の中で投球動作に入ることが求められます。

細かな開始や停止の運用は審判の管理下にあり、プレーが再開可能な状態でタイマーが動く整理です。

マウンド訪問・負傷対応・攻撃側タイムアウトの扱い

マウンド訪問は審判に時間を認められた上で行われ、訪問時間には上限が設定されています。

マウンド訪問はディスエンゲージメントの回数には数えない扱いです。

負傷によるタイムアウトもディスエンゲージメントの回数には数えない扱いです。

攻撃側のタイムアウトもディスエンゲージメントの回数には数えない扱いです。

終盤ほどタイムと牽制の配分が勝敗に直結しやすいため、2回以内で走者を縛る設計が重要になります。

WBC2026はMLBと同じ?NPB(日本)との違い

MLB ピッチクロックと共通するポイント(秒数・違反・打者8秒)

WBC2026のピッチクロックはMLBルールに従うと整理されています。

秒数は塁なし15秒と走者あり18秒です。

打者は残り8秒までに打席内で準備完了が必要です。

投手が間に合わない場合は自動ボールが加算されます。

打者が間に合わない場合は自動ストライクが加算されます。

走者がいる場面では牽制やステップオフを含むディスエンゲージメントの回数制限もセットで運用されます。

ピッチクロックと日本(NPB/国内環境)ルールとのギャップ

侍ジャパンの公式発信では、ピッチクロックはNPBでは導入されていないと説明されています。

同じ発信の中で、WBCではピッチコムとピッチクロックが導入されると明記されています。

国内で慣れてきた間合いのまま国際大会に入ると、準備の順番そのものを組み替える必要が出やすいです。

NPB公式サイトには、試合時間短縮策として攻守交代や投手交代の目安時間を示した資料があります。

試合時間マイナス6% 試合時間短縮に向けての施策 | NPB 2008 Green Baseball Project | NPB.jp 日本野球機構

同資料では、

  • 攻守交代は2分15秒以内の再開を目安にする
  • イニング間の投手交代は3分15秒以内の再開を目安
  • 無走者時の投球間隔について15秒以内の励行

一方でMLB型のピッチクロックは、時間切れが即カウントに反映される点が最大の違いです。

サイン交換・間合い・セットの長さが与える影響

ピッチクロックがあると、サイン交換を長くするほど時間切れのリスクが上がります。

投手はサイン受けからセットまでの動きを固定しないと、毎球のばらつきが違反につながりやすいです。

捕手はサインの種類を減らし、迷いを減らすほど時計に強くなります。

打者は打席外のルーティンを短くし、先に準備完了を作るほど自動ストライクを避けやすいです。

国際大会特有:球種伝達・言語・審判運用のズレ

WBCではピッチコムを使う前提が示されているため、捕手と投手は機器運用込みでテンポを作る必要があります。

国際大会は参加国が多く、普段のリーグと異なる審判運用に合わせる場面が出やすいです。

そのため実戦では、時計に間に合う手順を優先しつつ、審判の合図や試合の流れを早めに掴むことが重要です。

投手・捕手・打者は何が変わる?ポジション別の影響

投手:ルーティン短縮/テンポの固定化/球種選択の簡略化

投手はボールを受け取った瞬間からタイマーが動く前提で、次球までの動きを組み立てる必要があります。

投球動作はタイマーが0になる前に開始しなければならないため、迷いが長いほど自動ボールのリスクが高まります。

走者がいる場面は18秒で進むため、セットに入る前の確認動作を減らし、テンポを一定にすることが重要になります。

牽制やステップオフでタイマーはリセットできますが、1打席あたりの回数制限があるため、使いどころを先に決める発想が有効です。

球種の候補を絞ってサイン待ちを短くすると、時間切れを避けやすくなります。

捕手:サイン体系の圧縮/配球の事前設計/コミュニケーション改善

捕手は投手がタイマー内に動けるように、サイン提示を速く終える設計が求められます。

打者が残り8秒までに準備完了でいる必要があるため、捕手側のサインが遅いほど、打者と投手の双方に違反リスクが出やすくなります。

PitchComは投球選択の伝達を簡略化し得る仕組みとしてMLBが説明しており、意思決定の短縮に寄与します。

マウンド訪問は時間に上限があるため、訪問に頼らずに共有できる合図や事前の約束事を増やすほどクロックに強くなります。

打者:8秒ルール対応/ボックス内準備の最適化/間の取り方

打者は残り8秒までに打席内に入り、投手に対して準備完了でいる必要があります。

準備完了に間に合わない場合は自動ストライクになるため、打席外のルーティンは短くするほど安全です。

打者は1打席につき1回のタイムが認められる運用が示されているため、使うなら「間に合わない瞬間」を消す目的で使うのが合理的です。

投手がテンポよく投げるタイプほど、打者は早めに打席へ入り、構えを整える順番を前倒しする必要があります。

結果として打者は、間の取り方を「打席外で作る」より「打席内で保つ」方向に切り替えることになります。

WBC2026で起きやすい違反・トラブル事例(あるある集)

初見でやりがち:打者がボックス外でルーティンを続ける

打者は残り8秒までに打席内で準備完了になっている必要があります。

打席外で手袋やバットのルーティンを続けると、投球がなくても自動ストライクが入ります。

準備完了の目安は両足がボックス内にあり、顔が投手を向いている状態です。

体が完全な打撃姿勢でなくても、すぐに打撃姿勢へ移れる状態が求められます。

走者あり:牽制を挟みすぎて“時間切れ”が近づく

走者がいる場面では投球間の時間が短く、投手は18秒内で動作開始まで進める必要があります。

牽制やステップオフはタイマーをリセットできますが、同じ打席で原則2回までという回数制限があります。

3回目の牽制でアウトを取れない場合はボーク扱いとなり、走者が自動で1つ進塁します。

牽制を多用して「残り時間が少ない状態」を繰り返すと、最後に投球へ入れず自動ボールが起きやすくなります。

捕手の構えが遅い/投手のサイン待ちが長い

投手はタイマーが0になる前に投球動作を開始しなければなりません。

捕手の構えやサイン提示が遅れるほど、投手側の時間切れリスクが上がります。

打者側も残り8秒までに準備完了が必要なため、捕手側の準備が遅い試合は両陣営の違反が連鎖しやすくなります。

マウンド訪問やタイムで間を整える方法はありますが、試合の流れを毎回止める設計には向きません。

球場演出・観客・用具トラブルなど“外的要因”への対応

ピッチクロック運用では、審判が特別事情としてタイマーの開始や停止やリセットを裁量で扱えると整理されています。

特別事情の代表例として負傷が挙げられています。

捕手が前の攻撃で最後のアウトになり、防具装着の時間が必要なケースも特別事情の例として示されています。

PitchComの不具合も特別事情の例として示されており、機器トラブル時は審判の判断で運用が調整され得ます。

ただし特別事情に頼る前提は危険なので、普段から短い手順で回る型を作っておくことが現実的です。

【対策】ピッチクロック対応トレーニング(実戦チェックリスト)

投手:サイン受け→セット→投球までを“型”にする

WBC2026は塁なし15秒と走者あり18秒で進むため、投手は次球までの動きを短く固定する必要があります。

投手はタイマーが0になる前に投球動作を開始しなければならず、迷いが長いほど自動ボールの危険が高まります。

走者ありでは牽制やステップオフでタイマーはリセットされますが、ディスエンゲージメントの回数制限があるため多用はできません。

そのため練習では、サインを受けてからセットに入り投球動作へ入るまでを同じ順番で反復し、毎球のブレを減らすのが効果的です。

速いテンポを保つ投手ほど打者が準備に追われやすくなるため、テンポ自体を武器にする発想も持てます。

MLBの投手経験者のコメントでも、事前の準備が投球間の決断を速くするという考え方が示されています。

決め球候補を2択にして迷いを消す

クロック環境では、球種を増やすほどサイン待ちと首振りが増えて時間を消耗しやすいです。

練習では、各カウントで主軸になる球種を2つに絞り、その範囲でゾーンと高さだけを変える設計にすると判断が速くなります。

投手が投球動作を開始する義務は明確なので、迷いを仕組みで減らすほど違反は起きにくいです。

走者ありの牽制プラン(2回以内)を事前に決める

走者がいる打席ではディスエンゲージメントが原則2回までに制限され、3回目でアウトを取れないと走者が自動で進塁します。

練習では、牽制を入れるなら最初の2回のどこで入れるかを先に決め、毎回同じ設計で試すと迷いが減ります。

牽制でリセットできることに頼りすぎると、最後に投球へ入れず時間切れになりやすいので注意が必要です。

捕手:サインを減らす/配球の事前共有/テンポの主導

捕手は投手がタイマー内に動けるように、サイン提示を短く終える役割がより大きくなります。

打者は残り8秒までに準備完了が必要なので、捕手の準備が遅い試合は打者側の自動ストライクも起きやすくなります。

PitchComは指で複雑にサインを出す必要を減らし、サイン交換の時間を短縮し得る仕組みとしてMLBが説明しています。

練習では、配球の基本方針をイニング前に共有し、サインは最終確認に寄せるほどテンポが安定します。

PitchComに不具合が起きた場合は、投手または捕手がタイムを求めて審判へ申告する運用がMLBのクラブ向け周知で示されています。

機器トラブルは起こり得る前提で、申告の手順まで含めて反復しておくと実戦で慌てにくいです。

ベンチ:タイムの使い方と終盤の優先順位

終盤ほど自動ボールと自動ストライクが一球で結果を確定させやすいので、ベンチは時計の状況を前提に意思決定する必要があります。

打者には1打席につき1回のタイムが認められるという整理がMLBの運用周知にあり、使いどころの価値が上がります。

練習では、タイムを使う基準を曖昧にせず、押し出しが絡む場面や0-2での打者の時間切れを避ける場面に寄せると効果が出やすいです。

投手交代や守備位置の確認なども、時計を止められない前提で準備しておくほど終盤の混乱が減ります。

練習メニュー例:15/18秒で回すブルペン&ライブBP

ブルペンはタイマーを実際に鳴らし、投手がボールを受け取った瞬間から15秒または18秒で投球動作へ入る感覚を身体に入れます。

捕手はPitchComを使う場合は機器操作を含めてテンポを作り、使わない場合でもサインの手数を増やさない設計で回します。

打者は残り8秒までに両足をボックス内に入れて投手を見る状態を作る練習をし、打席外ルーティンは打席内へ移す意識を持ちます。

ライブBPは走者を置いた状態を増やし、牽制やステップオフを入れる回数を制限しながら投球へ入る練習に寄せます。

投手のテンポが速い組と遅い組を分けて回すと、打者側の適応も進みやすいです。

観戦者向け:ピッチクロックを知るとWBCがもっと面白い

中継表示(残り秒数)の見方と注目ポイント

WBC2026では大会としてピッチクロックを採用し、塁なし15秒と走者あり18秒で進みます。

画面や球場内で残り秒数を確認できる場合は、投手がボールを受け取った時点でカウントが始まる前提で見ると理解しやすいです。

タイマーは投手が投球動作に入った時点で止まるため、ゼロ直前で投手の動き出しが速くなる場面が見どころになります。

打者は残り8秒の時点で打席内に入り投手に対して準備完了でいる必要があるため、打者の動きが早いか遅いかも注目点になります。

走者がいる場面では牽制やステップオフでタイマーがリセットされるため、リセット直後の残り時間にも目が行くようになります。

「急ぐ投手」vs「急かされない打者」の駆け引き

投手がテンポ良く動くほど、打者は8秒要件に間に合うために打席内での準備を前倒しにする必要があります。

打者が打席外のルーティンに寄り過ぎると自動ストライクが発生するため、打者は落ち着く場所を打席外から打席内へ移しやすくなります。

走者ありでは投手が牽制やステップオフで間を作れますが、同一打席でのディスエンゲージメントには回数制限があるため使い過ぎは禁物です。

投手が牽制を温存して投球へ入るのか、早めに牽制で反応を見てから投球へ入るのかが心理戦になります。

打者側は投手のリセット行為に合わせて呼吸を整えつつ、8秒要件に触れない範囲で間を作る必要があります。

終盤・接戦での“時間”の使い方(牽制/タイム/交代)

ピッチクロック違反は自動ボールや自動ストライクとして即座にカウントへ反映されるため、終盤ほど一度の違反が致命傷になりやすいです。

走者がいる場面では牽制やステップオフでタイマーをリセットできますが、回数制限があるため残りの回数管理が勝負所になります。

三回目の牽制が成功しない場合は走者が一つ進塁する扱いになるため、終盤は牽制の失敗がそのまま得点圏を進めるリスクになります。

マウンド訪問や負傷対応や攻撃側タイムはディスエンゲージメントに数えない扱いのため、終盤の意思決定ではどの手段で間を作るかが重要になります。

投手交代やイニング間の時間もタイマー運用の一部として管理されるため、ベンチは準備を早めに始めるほど混乱を減らせます。

よくある質問(FAQ)

Q. タイマーはいつ止まる?止まらない?

タイマーは投手がボールを受け取った瞬間に始まり、投球動作に入った瞬間に止まります。

ワインドアップでは最初のステップに入った時点が停止の目安として説明されています。

セットポジションではセットしてから自由脚を上げた時点が停止の目安として説明されています。

サイン交換や打者のルーティン中は基本的にタイマーは進み続けます。

ただし負傷や機器不具合などの特別事情では、審判が開始や停止やリセットを裁量で扱えるとされています。

Q. 打者がタイムを取ったら秒数はどうなる?

打者のタイムは1打席につき1回が認められると整理されています。

タイムが認められるとタイマーはいったん止まります。

再開は打者がボックスへ戻り始めた時点、または打者が準備完了を審判へ示した時点で行われる運用が示されています。

そのためタイム後に打者がボックス内で長時間待たされる設計にはならないよう配慮されています。

Q. 牽制でリセットされる?回数制限は?

走者がいる場面では、牽制やステップオフを行うとタイマーがリセットされます。

一方で同一打席におけるディスエンゲージメントは原則2回までに制限されます。

3回目の牽制でアウトを取れない場合は走者が1つ進塁する扱いとされています。

走者が進塁した場合は、ディスエンゲージメントの回数制限がリセットされます。

Q. 違反の判定は取り消せる?抗議できる?

ピッチタイマー違反は審判が宣告し、投手は自動ボール、打者は自動ストライクとしてカウントに反映されます。

リプレー・レビューは対象となる判定が限定され、ボールとストライクはレビュー対象外と説明されています。

そのためピッチタイマー違反をリプレーで取り消す手順は、公式の仕組みとして示されていません。

実務上は違反にならない手順を固め、審判の運用に合わせることが最も確実です。

Q. WBC2023と何が一番違う?

WBC2023は2022年版のOfficial Baseball Rulesを基礎にしつつ、Pitch Timerは大会では採用しないと明記されていました。

WBC2026は大会史上初めてピッチクロックを採用し、塁なし15秒と走者あり18秒、打者は残り8秒までに準備完了が必要だと示されています。

この差により、2026年大会でテンポと違反リスクが試合展開に直接影響しやすくなります。

まとめ:WBC2026ピッチクロックで覚えるべきポイント

秒数(15/18)+打者8秒+違反(自動判定)の3点セット

WBC2026のピッチクロックは塁なし15秒と走者あり18秒です。

打者は残り8秒までに打席内で準備完了になっている必要があります。

投手の時間切れは自動ボールで処理されます。

打者の時間切れは自動ストライクで処理されます。

この3点はセットで覚えると試合の見え方が一気に変わります。

牽制・ステップオフなど周辺ルールまで含めて理解する

走者がいる場面では牽制やステップオフでタイマーがリセットされます。

一方でディスエンゲージメントには回数制限があるため乱用はできません。

終盤ほど一度の自動ボールや自動ストライクが得点やアウトに直結しやすくなります。

時計と牽制とタイムの配分を同時に考えることが勝負所のポイントになります。

日本勢は“間合いの再設計”で対応可能(練習で差が出る)

投手はサイン受けから投球動作開始までの動きを短く固定すると安定します。

捕手はサイン交換を短縮し、配球方針を事前共有すると時計に強くなります。

打者は打席外のルーティンを減らし、早めに準備完了を作ると自動ストライクを避けやすいです。

観戦では残り秒数と牽制の回数に注目すると駆け引きがより面白くなります。

実戦に備えるなら15秒と18秒で回す反復練習を取り入れるのが近道です。

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