WBC2026の侍ジャパンは、2023年の優勝メンバーと比べて「誰が残り、誰が入れ替わり、戦い方はどう変わるのか」が最大の関心事です。
本記事では、2023の勝因をメンバー構成から分解したうえで、2026の発表状況(最新情報)を踏まえ、共通メンバー/新戦力/入れ替わりを一覧比較。さらに投手運用・センターライン・得点パターンまで“勝ち筋”の違いを整理します。
結論:2026代表は「継続+アップデート」――2023優勝軸を残しつつ最適化
この記事でわかること(30秒で要点)
2026と2023の共通メンバー/入れ替わり
2026年WBCの侍ジャパンは、2023年優勝メンバーから複数の主力が継続して名を連ねています。
一方で、投手・捕手・内野・外野の各所に「役割の似た選手を置き換える形」のアップデートが入りやすい状況です。
2026は段階的に出場予定選手が発表されており、2026年1月26日時点で30人中29人までが公表されています。
つまり現段階でも「どこを残し、どこを更新したいのか」という設計思想が読み取りやすい段階です。
投手・野手の構成変化(役割・タイプ)
短期決戦では、先発の枚数だけでなく「中盤から終盤をどう分業するか」が勝ち筋を左右します。
2026は、先発も救援もこなせるタイプや、終盤の局面に強い投手を厚めに確保しやすい発表の仕方になっています。
野手は、打力だけでなく守備位置の柔軟性と走塁の再現性がより重視されやすい構図です。
2023で機能したセンターライン重視の考え方を残しつつ、出場国の戦力上昇に合わせて「失点を減らしながら得点効率を上げる」方向に最適化していく見立てになります。
スタメン予想と勝ち筋の変化
2026の初戦は3月6日とされており、開幕からギアを上げるために「序盤から点を取り切る形」と「終盤に守って勝つ形」の両方が必要になります。
2023の勝ち筋は、先発の安定と継投の噛み合わせ、そして中軸の破壊力に守備力を掛け合わせた総合力でした。
2026は、その骨格を残しながらも、相手投手のレベルが上がる前提で「出塁と走塁で得点確率を上げる設計」がより重要になります。
そのためスタメンは固定というより、相手先発のタイプに合わせて打順と守備配置を微調整できる編成が強みになります。
| 観点 | 2023(優勝) | 2026(現時点の見立て) |
|---|---|---|
| 基本方針 | 総合力で押し切る設計 | 総合力を残しつつ対戦相手に合わせて最適化 |
| 投手運用 | 先発の厚み+継投設計 | 継投の柔軟性をさらに重視しやすい |
| 得点設計 | 中軸の長打+つなぎ | 長打に加えて出塁・走塁で確率を底上げ |
まず押さえる:WBC2023の侍ジャパン(優勝)メンバーの特徴
2023の勝因を「メンバー構成」で分解
先発の層×短期決戦の継投設計
2023年の侍ジャパンは、先発級を複数そろえたうえで、状況に応じて早めの継投に切り替えられる投手陣でした。
決勝では先発と2番手でイニングを分け、以降は1イニング勝負の投手を次々に投入する設計が機能しました。
短期決戦では「毎試合の最適解」を積み重ねる発想が重要で、2023はそれを実行できる投手の層を確保できていました。
センターラインの守備力(捕手・二遊間・中堅)
2023は捕手と二遊間に守備の安定感があり、投手力を守備で下支えできるチームでした。
国際大会は1点の重みが増すため、ミスで流れを渡さないセンターラインの強さが勝ち筋の土台になります。
中堅を含むセンターラインが固いと、投手はストライクゾーンで勝負しやすくなります。
中軸の長打+つなぎ(得点パターン)
2023は中軸に長打の期待値がある打者を置きながら、周辺に出塁と進塁でチャンスを広げられる打者を配置しやすい構成でした。
長打で一気に取り切る回と、単打や四球をつないで複数点にする回を両立できたことが、短期決戦での安定感につながりました。
結果として決勝を含めて全勝で優勝し、構成の狙いが結果に直結した大会でした。
2023の基本データ(人数・投打・所属リーグの傾向)
投手/捕手/内野/外野の人数配分
2023の最終ロースターは30人で、投手に厚く枠を配分していました。
投手を多めに置くことで、登板間隔や相性を見ながら継投カードを切れる余裕が生まれます。
MLB組・NPB組のバランス
2023はNPB中心で組みつつ、MLB組を核として要所に配置する形でした。
MLB組は経験値と対応力で上振れを作り、NPB組は層の厚さで安定感を担う構図になります。
| 区分 | 内訳 | ポイント |
|---|---|---|
| 人数配分 | 投手15/捕手3/内野8/外野4 | 短期決戦で継投の選択肢を最大化しやすい構成です。 |
| 所属リーグ | MLB3/NPB27 | 核をMLBで作り、層はNPBで厚くするバランスです。 |
WBC2026の侍ジャパン:現時点の発表状況と見どころ
2026の“いま分かっていること”
発表タイミングと最終ロースター確定の流れ
2026年WBCの侍ジャパンは、出場予定選手を段階的に発表してきました。
2025年12月26日にまず8選手が発表されました。
その後、2026年1月16日に追加の発表が行われました。
さらに2026年1月26日に29選手まで公表され、残り1選手は後日発表とされています。
この流れは、コンディションや所属事情が変動しやすい選手を最後まで見極める意図が読み取りやすい形です。
| 発表日 | 公表状況 | 読み取れる意図 |
|---|---|---|
| 2025年12月26日 | 出場予定8選手を発表 | 核となる候補を先に示してチーム作りの骨格を作ります。 |
| 2026年1月16日 | 追加発表を実施 | シーズンオフの状況を見ながら層を厚くしていきます。 |
| 2026年1月26日 | 30人中29人を発表 | 残り1枠を柔軟に運用できるよう余白を残します。 |
大会日程の軸として、日本の初戦は2026年3月6日と案内されています。
初戦日が早いほど仕上がりの前倒しが必要になり、投手起用や野手の併用方針にも影響しやすいです。
監督・コーチング方針が与える影響
2026年の首脳陣は、監督が井端弘和さんと公式に掲載されています。
スタッフには、ヘッドコーチや投手コーチ、内野守備・走塁コーチ、外野守備・走塁コーチなど役割別の配置が明示されています。
短期決戦は継投の判断と守備走塁の準備が勝敗を分けやすく、守備走塁系コーチを明確に置く体制は「細部で勝つ設計」に寄せやすいです。
2026の方向性(強化ポイントを仮説化)
投手:先発・中継ぎ・左の比率はどうなる?
2026は出場予定選手の発表時点で、先発級として計算できる投手が複数含まれている構成です。
同時に、短いイニングで強みを出せる投手も並び、継投の組み立てを複線化しやすい形になっています。
段階発表で最後に1枠残している点は、左の比率調整や役割の最終ピースを埋める余地として機能しやすいです。
大会本番では球数や連投の制約が運用に直結するため、先発だけでなく「同点や1点差で投げる投手の厚み」がより重要になります。
野手:複数守備・走塁・出塁の優先度
国際大会は相手の投手力が高くなるほど、単純な打力だけでは点が入りにくくなります。
そのため2026は、複数守備でベンチ運用の自由度を上げたり、走塁で得点確率を押し上げたりする価値が高まります。
発表済みの顔ぶれを見ても、センターラインを固めやすい選手と、終盤の局面で仕事ができるタイプを混ぜられる形です。
2023で勝ち切った「守って崩さず、好機で取り切る」骨格を残しつつ、得点の作り方をより確率寄りにアップデートするのが2026の見どころになります。
【比較本編】2026と2023のメンバー違いを一覧で整理
共通メンバー(2023→2026で連続選出の核)
投手の継続組(役割の変化も注目)
2023年と2026年の公式「出場選手一覧」を照合すると、投手では大谷翔平選手、山本由伸選手、宮城大弥投手、伊藤大海投手、大勢投手、髙橋宏斗投手、松井裕樹投手が共通メンバーとして確認できます。
2023で担った役割がそのまま再現されるとは限らず、2026では大会日程や相手打線に合わせて、先発と救援の境界をまたぐ起用が増える可能性があります。
野手の継続組(守備位置・打順の変化)
野手の共通メンバーとしては、源田壮亮選手、牧秀悟選手、牧原大成選手、岡本和真選手、村上宗隆選手、近藤健介選手、周東佑京選手、中村悠平選手が公式一覧の両方に掲載されています。
2023で強みになったセンターラインの安定を残しつつ、2026では相手先発の左右や球種に合わせて、打順と守備配置を動かしやすい組み立てがしやすい核になります。
新戦力(2026で初選出・初代表が増えたポジションは?)
一気に台頭したタイプ(速球派/左腕/強打/俊足など)
2026の出場予定選手には、2023の公式一覧に掲載がない新戦力がまとまって加わっています。
投手では菊池雄星投手、菅野智之投手、種市篤暉投手、曽谷龍平投手、北山亘基投手、平良海馬投手、松本裕樹投手、石井大智投手が新顔として確認できます。
捕手では若月健矢選手と坂本誠志郎選手、内野では小園海斗選手と佐藤輝明選手、外野では森下翔太選手が新たに名前を連ねています。
短期決戦は対戦相手ごとに必要な役割が変わるため、2026は「相性でカードを切れる厚み」を上げる方向のアップデートが見えやすいです。
国際大会適性が評価されやすい要素
国際大会では、打撃なら出塁と状況対応、守備ならミスの少なさと複数守備、走塁なら終盤に確率を上げられる判断力が価値になります。
投手なら短いイニングでゾーン勝負ができ、決め球で空振りを取れるかどうかが、起用の再現性に直結しやすいです。
入れ替わったメンバー(2023→2026で外れた理由のパターン)
コンディション・成績・役割被り
2023の公式一覧に掲載があり、2026の出場予定選手には現時点で掲載がない選手として、投手ではダルビッシュ有投手、佐々木朗希投手、今永昇太投手、栗林良吏投手、湯浅京己投手、宇田川優希投手、戸郷翔征投手、山﨑颯一郎投手などが確認できます。
野手では甲斐拓也選手、大城卓三選手、山田哲人選手、中野拓夢選手、山川穂高選手、ラーズ・ヌートバー選手、吉田正尚選手などが該当します。
入れ替わりは世代交代だけで決まるものではなく、直近の状態、役割の重複、編成の狙いによって「最適化の結果として外れる」パターンが起きます。
メジャー事情(契約・起用・保険)
特にMLB所属選手は、球団判断や保険、シーズン準備計画が出場可否に影響しやすいです。
そのため2026は段階的に出場予定選手を公表し、最後に1枠を残す形で調整余地を確保している構図になります。
補足:2023は「直前の辞退→追加招集」でロースターが動いた
鈴木誠也選手の出場辞退と、牧原大成選手の追加招集
2023年は大会直前に鈴木誠也選手が左脇腹の負傷で出場を辞退し、牧原大成選手が追加招集されました。
公式レポートでは、栗山英樹監督が牧原選手を「どこからでも行ける切り札」として評価している点も明記されています。
この出来事は、短期決戦では直前のコンディション変動がそのまま編成に反映されることを示す典型例です。
2026の比較をする際も、最終ロースターは直前まで動き得る前提で「役割の空白を誰が埋められるか」で見ておくと差分を見落としにくくなります。
| 比較の軸 | 2023 | 2026(現時点) |
|---|---|---|
| 入れ替わりの象徴 | 鈴木誠也選手の辞退により牧原大成選手を追加招集しました。 | 段階発表で調整余地を残し、最後の枠を柔軟に扱える形です。 |
| 核の残し方 | センターラインの安定と投手の厚みを土台にしました。 | 核を残しつつ、対戦相手に合わせた最適化を重ねやすい構成です。 |
ポジション別に深掘り:何が変わった?
投手陣の違い(先発・中継ぎ・抑え)
先発:球種・奪三振型/ゴロ型の比率
2023は、先発級が複数いて試合の入りを安定させ、早めの継投にも切り替えられる設計でした。
2026も投手15人という配分は同じですが、顔ぶれが入れ替わることで「同じ厚みでも中身が変わる」ことがポイントです。
2026は菊池雄星投手や菅野智之投手、種市篤暉投手、曽谷龍平投手、北山亘基投手、平良海馬投手、松本裕樹投手、石井大智投手といった新戦力が加わり、タイプの幅を広げる方向に見えます。
一方で2023にいたダルビッシュ有投手や佐々木朗希投手、今永昇太投手などは2026の出場予定選手一覧には現時点で掲載がありません。
つまり2026は、2023の勝ち筋だった「先発の安心感」を、別の組み合わせで再構築しようとしている形です。
中継ぎ:回またぎ要員の有無
2023は、状況に応じて複数投手をつなぐ継投が機能し、短いイニングで強みを出せる投手が揃っていました。
2026も投手枠が厚い分、同点や1点差の中盤終盤でカードを多く切れる編成です。
ただし回またぎ要員を明確に置くのか、1イニング特化で徹底するのかは、最終ロースター確定後の役割整理で色が出ます。
出場予定選手は段階的に発表され、最終の公式ロースターはWBCIが日本時間2月6日に発表予定とされています。
抑え:固定か、日替わりか
短期決戦では、抑えを固定して心理的安定を取る考え方と、相手打線や並びに合わせて日替わりで最適解を取る考え方があります。
2026は大勢投手のように終盤を任せやすい投手がいる一方で、終盤の1イニングを任せられる投手を複数用意できるメンバー構成です。
そのため2026は固定に寄せつつも、相手の上位打線が左に偏る日などは柔軟に変えられる設計になりやすいです。
捕手の違い(配球・送球・打力の優先順位)
国際球への適応とリード
2023の捕手は甲斐拓也選手、大城卓三選手、中村悠平選手でした。
2026の捕手は若月健矢選手、坂本誠志郎選手、中村悠平選手で、2枠が入れ替わっています。
捕手は投手陣の持ち味を引き出す役割が大きく、投手のタイプが変わる年ほど「誰と組ませると強みが出るか」が重要になります。
第3捕手に求められる役割
第3捕手は出場機会が限られやすい一方で、投手との組み合わせや終盤の守備固めなどで価値が出ます。
2026は捕手陣の顔ぶれが変わるため、投手との相性やベンチワークの噛み合わせが注目点になります。
内野手の違い(守備範囲・強打・複数ポジション)
二遊間:守備力優先か打力優先か
2023は源田壮亮選手や中野拓夢選手がいて、二遊間の守備力と機動力を確保しやすい布陣でした。
2026は源田壮亮選手が継続しつつ、小園海斗選手が加わり、二遊間の選択肢を別の形で広げています。
また牧原大成選手が継続しているため、守備位置を動かして最適化する運用がしやすいです。
一三塁:長打枠と“つなぎ枠”の棲み分け
2023は岡本和真選手と村上宗隆選手に加えて山川穂高選手がいて、長打の厚みを作りやすい構成でした。
2026は岡本和真選手と村上宗隆選手が継続し、そこに佐藤輝明選手が加わることで、長打期待値の作り方が変わります。
同じ長打でも打順や相手投手の左右で最適解が変わるため、2026は「誰をどこに置くか」の設計がより重要になります。
外野手の違い(中堅守備・走塁・左打ち)
センターライン強化で点を減らす設計
2023は近藤健介選手、周東佑京選手、ラーズ・ヌートバー選手、吉田正尚選手、鈴木誠也選手が外野に入り、攻守のバランスを取りやすい形でした。
2026は近藤健介選手と周東佑京選手、鈴木誠也選手が継続し、森下翔太選手が加わっています。
さらに2026年2月4日に吉田正尚選手が残り1名として決定したと発表され、外野の骨格が固まりました。
センターラインを強くして失点を減らす設計は2023からの継続要素で、2026は外野の組み合わせで最適化する余地が増えています。
代走・守備固めの専任枠があるか
国際大会は終盤の1点が勝敗を分けるため、代走や守備固めを誰に任せるかが勝ち筋に直結します。
2026は周東佑京選手のように走塁で局面を変えられる選手がいるため、終盤の得点確率を上げる設計を組み込みやすいです。
そのうえで外野の複数守備や終盤の守備配置まで含めて、2023よりも「相手別に動かす運用」が増える可能性があります。
戦い方が変わる:2026は2023と同じ勝ち筋で勝てるのか?
短期決戦のセオリーから見る“最適ロースター”
球数制限・連投制限が与える影響
WBCは投手の球数上限が明確に設定されており、先発が長い回を投げ切る前提が立てにくい大会です。
2023の球数制限は、1次ラウンドが65球、準々決勝が80球、準決勝と決勝が95球と整理されています。
この前提では、先発は「試合を作る」ことが最重要になり、試合の後半は継投で取り切る設計になりやすいです。
登板間隔にも規定があり、50球以上を投げると中4日以上、30球以上または2日連続登板だと中1日以上の休養が必要とされています。
つまり短期決戦でも、同じ投手を便利に連投させて押し切る戦い方ができません。
さらにMLBと同様に、登板した投手は原則として最低3人の打者と対戦する必要があるため、ワンポイント継投を前提にしたプランも組みにくいです。
この条件がそろうと、2026は2023以上に「第2先発」や「回をまたげる中継ぎ」の価値が上がります。
投手の人数配分を厚めにして、相手打線の並びに応じてカードを切れる状態を作ることが、勝ち筋の中心になります。
相手国のレベル上昇に合わせた対策
2026の1次ラウンドはプール制で進み、日本は東京ドーム開催のPool Cに入り、オーストラリア、韓国、チェコ、チャイニーズ・タイペイと同組と公式に案内されています。
同組の国名がはっきりしていることで、対策は「総論」よりも「相手別」に寄せやすくなります。
例えば短期決戦では、相手先発のタイプに合わせて打順と守備配置を微調整し、序盤の1点を取りにいく設計が有効になりやすいです。
同時に、相手の走塁や守備の精度が上がるほど、守備のミスが失点に直結しやすくなるため、センターラインの安定を維持しながら勝ち筋を積み上げる必要があります。
結果として2026は、2023の「総合力」を土台にしつつ、相手別の微調整を繰り返して取りこぼしを減らす戦い方に寄っていきます。
2026の注目は「誰が核になるか」
投手:大会を支配できるエース像
投手起用がルールで制限される大会では、1人の完投型エースよりも、短いイニングで確実に主導権を取れる投手の連鎖が重要になります。
そのうえで2026は、先発級の柱と、勝ちパターンを担う投手をどう組み合わせるかが「核」の見え方になります。
最終の公式選手ロースターは日本時間2月6日にWBCIから発表予定とされており、最終形で役割設計がよりはっきりします。
野手:得点効率を上げるリードオフ像
相手投手のレベルが上がるほど、長打だけに頼る得点は不安定になりやすいです。
そこで2026は、出塁でチャンスを作り、走塁で得点確率を上げ、守備で失点を抑えるという「確率を上げる役割」を誰が担うかが重要になります。
2023の勝ち筋を再現するだけではなく、相手別に得点の作り方を切り替えられるかどうかが、2026のアップデートの焦点になります。
スタメン&ベンチ運用の違い(2026の予想オーダー例)
2023の基本オーダーを振り返る
固定打順だったのか/流動的だったのか
2023年は大会を通じて主力の軸を保ちながらも、相手投手や守備配置に合わせて外野や下位打線を入れ替える運用が目立ちました。
象徴的なのが決勝のアメリカ戦で、1番ヌートバー選手、2番近藤選手、3番大谷選手、4番吉田選手、5番村上選手、6番岡本選手、7番山田選手、8番源田選手、9番中村選手という並びでスタートしています。
上位で出塁と強打を両立し、中軸で一気に返し、下位は守備とつなぎで回すという「役割がはっきりした打線」だったことが分かります。
2026の予想スタメン(複数パターン)
長打重視型(ホームランで取り切る)
2026は中軸候補が厚く、相手投手のレベルが上がっても一撃で流れを変えられる並びを作りやすいです。
長打重視型のイメージとしては、1番近藤選手、2番鈴木選手、3番大谷選手、4番村上選手、5番岡本選手、6番佐藤輝選手、7番吉田選手、8番源田選手、9番捕手という組み方が考えられます。
この形は「出塁できる打者を上位に置き、長打でまとめて返す」ことを優先しやすいです。
出塁・機動力型(小刻みに点を取る)
2026は走塁で局面を動かせる選手が入りやすく、1点を奪う精度を上げる並びも組みやすいです。
出塁・機動力型のイメージとしては、1番周東選手、2番源田選手、3番近藤選手、4番大谷選手、5番村上選手、6番岡本選手、7番森下選手、8番吉田選手、9番捕手という組み方が考えられます。
この形は「序盤から走って1点を先に取る」ことと「終盤の1点を取り切る」ことの両方を狙いやすいです。
ベンチ起用の鍵(代打・代走・守備固め)
1点を取りにいく終盤プラン
2023は直前の辞退による追加招集が発生しており、ベンチには複数守備で穴を埋められる人材がいるほど短期決戦の安定感が上がることが示されました。
2026も最後の1枠まで調整余地が残されてきた経緯があり、最終局面で「代走から守備固めまで連続で手を打てる」構成かどうかが差になります。
終盤は代走で二塁を奪い、次の打者で進塁し、外野の守備位置を締めて逃げ切るという一連の流れを、迷いなく選択できるかが勝敗を分けます。
その意味で2026は、2023の骨格を踏まえつつ、相手別に攻め方を切り替える“最適化”がより重要になります。
よくある疑問:2026と2023の“違い”を見落とさないチェックリスト
「辞退・故障・契約事情」をどう扱う?
シーズン前の調整事情
WBCはシーズン開幕前に行われるため、選手の調整段階がそろいにくいです。
その結果として、代表入りしていても直前にコンディションが変わり、編成が動くことがあります。
2023年は鈴木誠也選手が負傷で出場辞退となり、牧原大成選手が追加招集されました。
この事例は、代表の“比較”をする際に「発表時点の名簿」と「本番での最終形」を分けて見る必要があることを示しています。
メジャー球団との調整(想定される論点)
MLB所属選手は、チーム側の判断や保険の扱いなど、出場可否に影響する論点が増えやすいです。
そのためWBCでは、誰が出るかだけでなく「いつ確定するか」も重要な情報になります。
2026も段階的に出場予定選手が公表され、最後の枠を残して発表する進め方が取られました。
比較のコツは、欠場が出ても破綻しにくいように「役割の代替が利くか」を見ることです。
| チェック観点 | 見落としやすいポイント | 比較のコツ |
|---|---|---|
| 辞退・故障 | 発表後に入れ替わることがあります。 | 発表名簿と最終合流メンバーを分けて整理します。 |
| 契約・球団事情 | 最終確定が遅れることがあります。 | 最後の1枠や追加招集の余地に注目します。 |
| 役割の重複 | 実力があっても構成上外れることがあります。 | 同タイプ過多になっていないかで見ます。 |
「代表に選ばれやすい選手」の共通点
守備・走塁・複数守備の価値
短期決戦は、終盤の1点を守る場面や、1点を取りにいく場面が連続します。
そのため守備の安定と走塁の再現性は、打撃成績だけでは測れない価値になりやすいです。
また複数ポジションを守れる選手がいると、ベンチ起用の自由度が上がります。
結果として、相手投手や試合展開に合わせた最適化がしやすくなります。
国際球適性(投手の球種・打者の対応)
WBCは投手の球数制限と登板間隔の規定があるため、起用は「短いイニングの積み重ね」になりやすいです。
その条件では、投手は限られた球数でストライクゾーンに投げ込み、空振りや弱い打球を取れるかが重要になります。
打者は、高速球への対応だけでなく、短いイニングで継投される多様な投手に対して、早い段階で狙い球を絞れるかが鍵になります。
つまり2026と2023の違いを比べるときは、名前の入れ替わり以上に「短い勝負で強みが出るタイプが増えたか」を見ると整理しやすいです。
まとめ:2026と2023の違いは“世代交代”より「最適化」――注目ポイント3つ
注目ポイント① 投手運用(先発の厚み/継投の柔軟性)
2023は投手枠を厚くし、試合ごとに継投カードを切り替えられる設計で優勝まで取り切りました。
2026も投手を厚く抱える発想自体は同じですが、顔ぶれの入れ替わりによって「同じ厚みでも中身が変わる」ことがポイントです。
球数や登板間隔の制約がある大会では、先発で引っ張るよりも、複数投手の得意ゾーンをつないで勝つほうが再現性が上がります。
2026はその再現性をさらに高めるために、同点や1点差の中盤終盤で投手を選べる柔軟性が勝ち筋になっていきます。
注目ポイント② センターライン(守備で失点を減らす)
2023の強さは、投手力だけでなくセンターラインの守備が安定していた点にもありました。
守備が安定すると、投手はストライクゾーンで勝負しやすくなり、四球や失策からの失点を減らせます。
2026もセンターライン重視の骨格は残りやすく、ここが崩れないほど短期決戦での取りこぼしを減らせます。
逆に言えば、2026と2023の“違い”を見抜くときは、打線の名前以上にセンターラインの設計がどう変わったかを見るのが近道です。
注目ポイント③ 得点パターン(長打×出塁の再設計)
2023は中軸の長打に加えて、出塁やつなぎで得点を積み上げられる構成でした。
2026も長打で流れを変える力は重要ですが、相手投手のレベルが上がるほど「出塁で確率を上げる」価値が増していきます。
上位で出塁して中軸で返す形に加え、走塁や進塁で小刻みに得点期待値を上げられるかが差になります。
2026は2023の勝ち筋を残しつつ、相手別に得点の作り方を切り替える最適化が進むところが最大の見どころです。

